【5人家族都心築52年マンションリノベ記】"想定外の(大きな)出費"2/3:カーテン vol.2
こんにちは、mizutamaと申します。
2024年1月11日より都心部にある築52年の自邸を、スケルトンからのリノベ工事をしました。おかげさまで4月下旬に引き渡しが無事完了し、5月1日にすっかり生まれ変わった自宅へと戻ることができました。
夫、私、高校生、中学生、小学生それぞれ1人ずつ、合計5人家族のヴィンテージマンションリノベ記録。同じような状況でリノベを検討している方や、状況は違えど住まいやインテリアについて興味を持っていらっしゃる方の何かのヒントになればとブログの更新を続けております。
詳細な自己紹介はこちらの記事をご覧になってくださいね。
今テーマにしているのは、リノベーションにおける「想定外の(大きな)出費」。とりわけ3つの大きな出費について紹介していきます。
前回の記事では1つ目の想定外な出費、エアコンについて書きました。
今日は2つ目の想定外、「カーテン」について、前回のvol.1についで2記事目です。
これからリノベーションを予定されているみなさんは、この体験談を踏まえてぜひ、覚悟しておいてください!
はじめに
想定外の出費かつ、思わぬ沼だったカーテン選び。
全ての工事契約が終わってホッとした・・・と思ったのも束の間、沼of沼だったのがカーテン選びでした。全部で4編に分けて記事を更新しますが、今日は2記事目、「世界一流の建築家がこぞって指名する」テキスタイルメーカーだったKvadratショールームへの訪問について。
「なんて美しいの・・・!」と溜息。圧巻の美しきテキスタイル
青山ショールームについて入って圧巻。
「百聞は一見に如かず」とはこのことかと。
ホームページの印象でも、「とても良さそうだな」という所感はもっていたものの、実物をみれば一発でわかる。
布が、本当にとっても美しい。
Kvadrat社とは?
私も今回家具のお直しをお願いすることになって初めて知った存在、それがKvadrat社。
1968年にデンマークで設立されたKvadrat社は、スカンジナビアンデザインの伝統に基づき製品をつくっている。ラグやカーテン、テキスタイル等、高性能でデザイン製の高いものをつくっており、世界に名を馳せるテキスタイルメーカーである。
たとえば日本で、ファッション好きな方ならピンとくるであろう、minaの皆川さんや、Raf Simonsなど。世界の最前線で活躍する様々なデザイナーとコラボレートしてテキスタイルを創造しているのだ。
今日ここへ来たのはソファと椅子の布選びだったけれど
まずは今日の本来の目的である、repairをお願いするソファやチェアの生地を選ぶことから。
Sitwellの濱田さんがおっしゃっていたように、確かに小さな布切れで見るより、大きな生地で選ぶほうが明るさの印象も変わるし、イメージがつきやすい。
とはいえ生地の織り方、顕微鏡で見るとわかる幾層にも重なった色の奥行き、それぞれ甲乙付け難い美しさで、私にしては珍しく迷いに迷ってしまったのだ。
「実は、サイトを拝見してカーテンにすごく興味をもちまして」
前回の記事にも書いたように、訪問前にKvadrat社のサイトを見て心が鷲掴みにされてしまった一言、
開口のとても大きい窓に美しくドレープをかけるかのようにかかった淡い色味のカーテンをみつつ、担当してくださったSさんとお話しした。
アッパレ!
ここまで話を伺って、私はすっかりKvadratのファンになってしまった。だって、美しいものには理由があり、その理由=背景があるものが大好きだから。
カーテンの種類も多数。泥沼にハマりかけたショールーム2階
ということでショールームの2階へ。
カーテンと一口に言っても、素材も多数(リネン、ウール、ビスコース、コットンなどなど・・・)ある。また、色柄も豊富にあって、もはや脳内フリーズ。
あまりにたくさんの布を前に、呆気にとられてしまった。
やはり私は素人で、選別する経験が浅すぎる。我が家の建築材料と家具の色味などを伝えた上で、おすすめの布を見繕ってもらったのだ。
「当社ではカーテンの縫製は行っておりません」
実は、Kvadratでカーテンをオーダーされる方の中で最近ブームがあるらしい。それが、色味の異なるレースを二重にしてかけること。もはや、ドレス・・・!
何せ、金額がわからない。足すことは後からでもできるなと思い、今日のところは候補にあがったレースとカーテンのサンプルをもらって、Kvadrat紹介のカーテン縫製屋さんを紹介してもらって帰ることに。
縫製をしてくれるお店のショールーム訪問:そこは世界の美しいカーテンの巣窟
紹介されたカーテン屋さんはKvadrat青山ショールームからほど近い場所にあった。後日アポをとり、図面と、Kvadratでもらってきたサンプルを持参して訪問。
会社の名前は、HOME DECOR。
実はカーテン屋さんというわけではなく、本来はインテリアや建築関係全般を請け負う会社とのこと。
ここで見聞きして感じたことで、たくさん語りたいことはある。Kvadratのカーテンは確かに美しかった。
ただ、このショールームには、Kvadratそっちのけにしちゃうくらいの、世界一なんじゃないの、と思えるくらいに世にも美しいテキスタイル、カーテンがたくさんあったのだ。
打ち合わせに社長も同席してくださり、色々とお話させてもらったが、リノベ経験1回の私と、プロの社長とが合致した意見。
まさに渦中にある上、想定外にカーテン沼にはまってしまっていた私は、社長の話にしみじみ頷き、共感した。
カーテンをケチるといっきに安っぽくなるよ、と。
「さて、見積もりやいかに!?」
ショールーム訪問後数日、早速見積もりをお送りいただいた。
金額の想像がまったくつかなかったカーテン。「お値段がいいですから」と聞いていたこともあり、子ども室に関してはKvadratを敢えて避けて国産のメーカーのものを選んでいたのだが、見積もりは驚くべきものだった。
恐る恐る添付ファイルを開封してみると、その金額約120万円。
うっかり、主寝室のクローゼット目隠しのカーテンの依頼も忘れていたということもあり、その中でのこの金額は、さすがに手が出せないなぁと思うのだった。
貴重なお時間を割いて接客していただいたのに、本当に申し訳なかったです。
さいごに
Kvadratの紹介でお伺いしたHOME DECORさん。今回オーダーすることはできなかったが、本当に上質なカーテンを多数取り扱っていた。布物が好きな方、ローラアシュレイ等のヨーロピアンなインテリアが好きな方、「ニトリや無印じゃつまらない」という方。
予算を安く済ませたい、という方には向かないと思うが、上質なインテリアに拘りたいという方には、強くお勧めしたいなと思うお店だった。
社長から伺ったお話で印象的な話はいくつかあるが、Kvadratに関して。
という話を聞き、印象に残っている。
美しいものへの飽くなき探究心がとまらない私は、見積もり金額を増やすことは得意中の得意であるとよくわかった。
しかし、社長のこの発言により、「一般家庭向きじゃないってことね」と、自分の中で諦めるため、折り合いをつけたのだった。
そんなこんなの、カーテン探し2記事目。珍道中はまだまだ続くのだった。