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次の家づくり(妄想)で実現したいことvol.1【5人家族都心築52年マンションリノベ記】

待望のリノベを終え、住み始めて6ヶ月目を迎えた我が家。
とても気に入って快適に過ごしているが、やりたくてもできなかったことがいくつかあり、「もし次があるなら」とすでに妄想していることがある。
今日はそのうちの一つ、貼りたかったけど貼れなかったとある素材について。


それはとある石である。

その石の名は、大谷石
居住空間内のどこか一面でもいいので、大谷石を施工してもらいたかったのだ。いつかもう一度家づくりをする機会があったら、次こそは採用したいと思っている。

自然の織りなす唯一無二の模様。ずっと見ていても飽きない。。。

実は、私たち夫婦がかつて結婚式をあげたペニンシュラ東京の中にも大谷石が施行されているところがあった。

こんな具合に。
近寄って撮影するとこんなイメージ。なんとも癒される。

ここ最近再び脚光を浴びている素材の一つだそうで、既知の方も多いとは思うが、ここで改めて「大谷石」とは一体どんなものか、紹介したいと思う。

日本でしか採掘できない。含有する多数の効果

大谷石とは、栃木県宇都宮市にある大谷という地でしか採掘のできない、日本固有の石である。
軽く柔らかいため加工しやすく、耐久性や耐火性に優れているという特徴をもつ。そして大谷石に含まれている多量のゼオライトは、スポンジ状の小さな穴を持つ鉱石である。
多数のマイナスイオンと強い遠赤外線を放出し、多孔質構造により吸音・音響、調湿・防臭の効果も発揮するそう。
珪藻土や漆喰に似た効果をもたらす上、自然素材固有の唯一無二の柔らかい表情が、なんともいえない癒し効果をもたらす気がする。

宇都宮市の大谷の、大谷石採掘場跡に資料館があって、それがとても幻想的で、趣がある。テレビやPVの撮影などにも頻繁に使用されているので、ご覧になった方もいらっしゃるのでは。

一度行ってみたいと思いつつ、近くいずれ。

その存在を世界に知らしめた建築家

その大谷石。
日本固有の石でありながら、今や世界的に名を馳せる存在となった。その功労者は、アメリカ出身の建築家、彼のフランク・ロイド・ライトである。

その代表的な建築が、旧・ 帝国ホテル ライト館
この建築は、近代建築としては初めて、意匠・構造の両面で大谷石を効果的に用いたとされる。

今は愛知県犬山市の明治村にその一部が移築されているが、現存する東京の帝国ホテルには、たとえばオールドインペリアルバーの一部壁面などに、ありし日の建築の一部が移設され、その趣を伝え続けている。


明治村サイトより

実は、東京でまだ見られるライト建築

実は東京都内には現存するライト建築がある。
建築好き、ライト好きには知られた存在だが、池袋にある自由学園明日館。ここは重要文化財に指定されており、見学も簡単にできる。
敷地内には売店や、公開講座の開催も多数あり、とても開かれた存在なのだ。

自由学園明日館

実は個人的に、かつて結婚式の会場候補として熱烈に憧れた場の一つだったが、収容人数が我々が想定するより少なく、断念。
その後個人的に、イベント等で何度も訪れているが、明日館は交通アクセスが良い上、ライトにより巧みに施された大谷石の意匠を全身で体感できる数少ない建築物。建築やインテリア好きの方には訪問を強くお勧めしたい。

外観も内観も、どちらも素晴らしく美しく、満たされます。
こちらは室内床に施された大谷石。時を重ねた変化がとても美しい。

さいごに

インテリアとして大谷石を採用する場合、タイルのような扱いとなり、薄く切断された大谷石を左官工事で施行していくことになる。

実は、最終打ち合わせまで「あわよくばどこかに大谷石を・・!」と本気で思っていたので、見積もりと睨めっこしていたのだ。

「とはいえこの狭い家の一体どこに大谷石を・・・?」
と、落とし所がみつからず今回は断念したが、どこかの壁面一つ、と計算した場合、材料費のみで20万円程度を目安にしてほしいと言われていた。

よく見て歩くと、古い洋館や外壁、飲食店の内装などに大谷石を施工していることがある。

大谷石が放つ、そのゼオライトの見えない癒し効果に引き寄せられるのか、今でも街中で見かけると「いいなぁ〜」と、心惹かれる存在。
いつかの家づくりもしくはセカンドハウス、はたまた店舗づくりか。どこかで取り入れることを心に描き、妄想しようと思う。


私:mizutamaについて。
夫、私、高校生、中学生、小学生それぞれ1人ずつ、合計5人家族のヴィンテージマンションリノベ記録。同じような状況でリノベを検討している方や、状況は違えど住まいやインテリアについて興味を持っていらっしゃる方の何かのヒントになればとブログの更新を続けております。
詳細な自己紹介はこちらの記事をどうぞ。

100本以上に及ぶ過去記事のINDEXは以下にまとめております。何かのヒントになることがあるかもしれません、ぜひご覧くださいね。



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