ふくろう先生の探究教室ー”本質”思考ー(旧maze)

ー”本質”思考ー 世界史と探究の授業をしている高校教師です。何事も「なぜ?」と考え、”本質”に迫りたくなります。そんな、日々考えていることを文字に起こして投稿しています。 誰か、共感してくれる人に伝われ!!

ふくろう先生の探究教室ー”本質”思考ー(旧maze)

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「考える」とは何か① 新課程「歴史総合」とAIから見えること

「考える」とは何か———。  世の中にこの手のテーマで書かれている本や記事は溢れています。私も多くの本や講演を受けて考えてきた「考える」とは何か、を整理して考えてみたいと思います。  私は高校の教員です。学校教育の世界、特に高校に身を置いていると、学習指導要領の改訂に伴って、授業の内容やカリキュラムが変更されることがしばしばあります。3年前から新課程に移行した関係で、新しい教科書に変わり、社会科をはじめとするいくつかの教科は「思考力・判断力」を養うような内容に改編された新

    • ”当たり前・普通・常識”に「???」となる人と共有したい!ー温泉施設での刺青禁止ー

      はじめに:温泉で感じた違和感 先日、私はとある温泉施設に行きました。夏休みということもあって、多くの人が訪れていました。 私もその地域外からの訪問者の一人です。温泉はヨウ素含有の源泉掛け流しで、とても心地よいひとときを過ごしました。 ところが、ひとつ気になったことがありました。 それは、刺青を入れた方々が施設にいたことです。 多くの公衆浴場や温泉施設では、入り口に「刺青・タトゥーのある方、お断り」といった貼り紙が見られるのが一般的ですよね。しかし、この温泉ではそのよう

      • 「進路」の本質を考える ー「進路」は全年齢対象ー

        小学生には、将来の夢は何?って聞きますよね。 中学生には、どう聞きますか?将来の夢って質問をするかもしれませんね。高校生には、どうでしょう。 大学生には? 20代後半の社会人には? 30〜40代の社会人はどうでしょう。 小学生は周囲の大人に、「将来の夢はなに?」ってよく聞かれます。私たちもなんとなく将来の夢は?って質問します。 でも、学年が上がっていくにつれて「将来の夢」って聞き方をしなくなります。 「進路はどうするの?」とか「高校はどこにいくの?」とか、「大学は・・・

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        • 生成AIを活用した「考える」教育:授業実践から

          はじめに生成AIを教育に導入すべきかをめぐる議論は決着がついていません。その一方で、ビジネスにおいては、活用が進んでいます。そして、GoogleやAppleはスマホや検索エンジンにAIの導入を進めようとしています。生成AIを上手に活用することはこれからの世の中において非常に重要になるはずです。 「AIは多くの仕事を自動化し、効率を向上させる一方で、人間の役割についても再定義が求められる」 なんて、どの媒体の、どんな記事をみても書いてあります。さて、高校で教鞭を取る者として

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        「考える」とは何か① 新課程「歴史総合」とAIから見えること

          「考える」とは何か③ 「考える」の新・旧

          世の中の変化、大学入試の変化、高校の授業の変化、、、、 「思考力」「判断力」「課題解決学習」なんてキーワードが溢れる近年の教育業界です。 何をそんなに「考え」なければならないのでしょうか。生徒に「考えてみよう!」とよくいう自分が考えているのだろうか? ん?考えるってなんだ? …そんな自問自答から考えた結果が、この“「考える」とは何か”①と②です。 今回はそのまとめ。「考える」って何か、どうして教員は考えるを求められていて、生徒に求めなければならないのか。 遡ること

          「考える」とは何か③ 「考える」の新・旧

          学級だより 「結果」と「説得力」

          普段、真剣な話をする時、 途中で横入りしてくる何かがあると途端に話していたことを忘れてしまう人間なので、 文章化して学級だよりとして配布し読み合わせています。そんな学級だよりをすこしいじって書いています。 「依怙贔屓」 読めますか? 意味は、「特に一方に心をかたむけ公平でないこと。また、好きなほうにだけ心を寄せ、肩入れすること。」です。たとえば、課題の提出が遅れるとき、先生たち(上司)に「またか」とか「なんでだ」とか言われる人がいる。また、隣の人と大差ないのに自分だけ服

          「考える」とは何か② 探究学習から見えること

           「考える」とは何か——。 これを最近は常に考えています。前回は、新課程科目「歴史総合」とAIから考えてみました。 「歴史総合」とか、「公共」とか、一つの教科だけで、世の中の求める資質を網羅できるわけではありません。だからこそ、教科を横断して世の中の求める人材として成長させたい。そんな思いは、「探究学習」にも表れているんです。  前回の「歴史総合」を踏まえつつ、「探究学習」をもとに考えてみます。  「総合的な探究の時間」という教科は、「総合的な学習の時間」が改編された

          「考える」とは何か② 探究学習から見えること