38歳漫画家が帯状疱疹になった話
現在、帯状疱疹と診断され一週間弱。
文章が打てる気力が戻ってきたので、これまでの体調の報告をしたいです。
11月3日(水)
昼すぎごろに、いつものように仕事をしていたら左目の奥がズンとする感じがあった。
疲れ目かな?と思い温めたおしぼりで目を温めたりする。
疲れ目はまれにあるのだが、片目だけは珍しいな、と思っていた。
11月4日(木)
寝たら良くなるかな?と思っていた左目が回復していないと目覚めたときに感じた。
だいたい疲れ目は寝たら治ってきていたので。
珍しいなと思いつつ、いつも通り仕事をする。
保育園の送迎で自転車に乗るのだが、その時風を切って走ると少し目がしみる感じがあった…が、不都合なのはその程度だった。
目が疲れるとこういったことはまれにあるのだが、片目だけということは珍しかったので「片目だけ ズンとする」で検索したら「副鼻腔炎かも」といった検索内容だった。
前々から鼻炎持ちで、目が気になりだす前の日も鼻が詰まって仕方がなかったので副鼻腔炎だと思った。
まゆげや目の下の頭蓋骨の空洞に膿がたまったり炎症が起きたりするらしく、確かに眉毛あたりをさするとジンとした。
今度、薬局で副鼻腔炎に効く薬を買おうと思った。
11月5日(金)
この日も左目に違和感を感じながらもそこまで不都合はなく、普段通り仕事をする。
しかし、仕事終わりの夕方ごろに目が充血していて不安を覚える。
11月6日(土)
土曜日に妻が仕事の日は2歳弱の娘の面倒を見ながら留守番する日。
この日はまだかろうじて左目も見えていた。
娘を連れて薬局で副鼻腔炎の薬を買う。
その薬を飲み、娘にはYouTubeを見せつつ隣で横になる。
しかし薬が効いている気がしないので病院へ行きたくなってくるが、だいたいの病院は土日休み。
無理してでも娘を連れてタクシーなどで休日も開いてる病院へ行くべきだったか…?
妻が仕事から帰ってくるころには顔にブツブツができてくる。
これは副鼻腔炎の炎症…?
前の日に作り置きしておいたカレーを食べて、市販の痛み止めを飲んで早く病院が休みの休日が明けることを祈りながら眠る。
11月7日(日)
妻の両親が遊びに来る。
ずっと前から予定していた日であった。
その間、私はずっと寝込んでいた。
顔のブツブツがひどくなってきてきた。
頭も痛く、そのせいかタクシーを呼んで休日でも開いてる病院へ行くという発想になるまで頭が回らなかった。
市販の痛み止めを飲んで気を紛らわしていた。
だんだん副鼻腔炎か怪しくなってきた。
食欲はまだあり、次の日の病院が開くまでの辛抱だと思っていた。
11月8日(月)
深夜2時ごろ、苦痛から目が覚める。
市販の痛み止めを飲んでも治まらない。
吐き気もするし、薬ももうない。
患部も腫れてきたので冷えピタを貼ってみても気休めにもならない。
朝になったら病院に行こうと思っていたが、自力で行ける自信がなかった。
救急車を呼んでもいいものか悩んだが、「救急車アプリ」というもので本当に呼ぶ必要があるかチェックしてくれるアプリがあったのでそれで診断してみたら3回くらい答えたところで「今すぐ呼びましょう!」と答えが出たのでたまらず呼ぶことに。
救急車内で嘔吐し、病院に到着し、
こちらを見ようともしない感じの悪いお医者様に
「帯状疱疹」と診断される。
…帯状疱疹……?
なんとなく聞き覚えあるけど…どんな病気…?
てか副鼻腔炎じゃなかったんかい…
といった心境でした。
(顔のブツブツは副鼻腔炎の膿や炎症ではなく帯状疱疹の発疹だった)
帯状疱疹は簡単に言うと…
・身体のどこかの半分が神経ピリピリ、肌がブツブツになってむっちゃつらい病気!
・80歳までに3人に1人はかかる割とメジャーな病気!
・帯状疱疹は大人にはうつらないけど、子供には水疱瘡としてうつる!
薬をもらって帰宅し、また寝たきりの時間を過ごす。
(自力で調べたが、帯状疱疹の患部は冷やすのではなく温めたほうがいいらしい。)
寝れなくても寝ること以外のことが出来なかった。
左目が開けていられないので本も読めないし、動画や音楽も頭が痛くて無理。
退屈しのぎに寝ながら緩衝材のプチプチを潰してしのごうかと思ったけど、それすらしんどくて続かなくてショックだった。
プチプチすらつぶす元気ないんかオレ!
みたいな。
11月9日(火)
地獄の夜だった。
これまで生きてきて間違いなく一番辛かった。
頭が痛くてうなされて、意識が朦朧とした。
神経痛の痛みで、例えるなら頭の中の悪魔が少しずつ内側から脳内を千切っていくような痛みだった。
(二番目は何ヶ月かかけて描いた渾身の漫画を出版社に持ち込みにいってボロクソに言われたこと。帰り道は絶望だったことを覚えている。それを超えていった!)
帯状疱疹の薬を一週間分処方されていたのだが、「この痛みが一週間続いたら死ぬのでは?」と思った。
ベランダから飛び降りたり、包丁で胸を刺したら痛みから解放されるか?なんて考えが何度も頭の中にチラついた。
辛い時に誰か特定の人に言ってるわけではないけど「助けて」という言葉が頭に何度も浮かんだ。
うなされながら見た夢も、割れた液晶画面のようにバグってた。
朝、目を覚ますと妻の母が助けに来てくれていた。
娘が熱を出したので妻が呼んでくれたようだった。
私の帯状疱疹から水疱瘡を娘にうつしてしまった疑いがあったので申し訳なかった。
(前の日に、寝てた私のところに娘がやってきてしまっていたので)
この日は食欲が戻らず、味噌汁とヨーグルトでお腹いっぱいだった。
日中は眠れず、気を紛らわせるために色々試したが、結局何もできなかった。
ずっと倒れてました。
11月10日(水)
処方された痛み止めが尽きそうだったので、夜を迎えるのが怖くなる。
昼食を食べてから軽く寝て目が覚めた後、そこそこ体調が良かったので思いつきで病院へ行くことに。
その時間に開いてる病院を調べ、配送タクシーアプリを使って初めて移動してみた。
(タクシーの接客が良かった。後で知るのだが、アプリで呼んだタクシーは接客態度が良いらしい。なぜなら乗車後に評価するシステムがアプリにあるので接客態度が悪い運転手は淘汰されるらしい。帰りのタクシーはタクシー乗り場から乗ったが接客態度は悪かった。)
内科では痛み止めをもらい、眼科では目薬と塗り薬を処方される。
帰宅すると、妻が娘を病院に連れて出かけていた。
LINEを見たら、高熱を出したと連絡があった。
私の帯状疱疹から水疱瘡をうつしてしまったか?と思っていたが、帰宅した妻に聞いたらどうやら違ったようでそこはホッとした。(突発性発疹だった)
この夜はもらった薬を使ったおかげかいつもより痛みが弱かったので、いつもより寝れた。
自分の行動がファインプレーだったなと思う。
11月11日(木)
帯状疱疹になってからようやくまともに寝れた夜から目が覚める。
寝汗をかいてた。
食欲も戻ってくる。
しかし体力はまだ戻らず座ってるだけでも辛い。
日中は2時間おきくらいに寝ては目が覚めて何か軽く食べる、といった繰り返しだった。
11月12日(金)
眼科と皮膚科に行く。
皮膚科は発疹がかさぶたになってきてかゆくなってきたから。(あと痛い)
眼科は「炎症は良くなってきてる」といわれ、追加で目薬をもらう。
皮膚科は、塗り薬と痛み止めをもらう。
眼科も皮膚科も経過を見せるために来週再診する予定。
座ってられるくらいには体力が戻る。
11月13日(土)
伸ばしっぱなしの髪やヒゲを散髪する。
多少顔色がマシになった気がした。
無理しないと開かない左目が少し開きやすくなる。
しかし視界は白く濁っていて見えない。
これは軟膏のせいなのか、炎症のせいなのかわからないけどちゃんと視えるようになるまで回復させたい。
毎日30分やってるストレッチが通してできた。一週間ぶりのストレッチ。
基本的にはまだ何もできない。
元気が戻ったら身の回りの掃除をしたいがまだそこまでは至らず。
どうやら薬を飲んだ2時間後くらいが一番体調がマシということが分かってくる。
娘の熱も下がったので妻の母が帰宅した。
とても助かった。
明日から妻の母はいないので自分でなんとかするつもりでいないといけない。
続きの体調経過はまた書きたいと思います。
早く漫画描きたいなぁ
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