ローカルビジネスに必要とされる「最低限の」マーケティングについて
ブランディングテクノロジー・経営戦略室の黒澤です。
先日に業務提携を結んでいるWACUL様と共同研究レポートの第一弾を発表しました。
ローカルビジネスのマーケティング領域に関わる方々が、最短で成功するためのヒントを得られる内容となっています。
ぜひ目を通して頂けたら幸いです。
この共同研究レポートの背景について、こちらのnoteにてお伝えできればと思います。
ローカルにはローカルならではの成功パターンがある
ローカルビジネス
=特定の地域=特定の商圏内人口の中でビジネスを営んでいる事業者
を指しています。
業種=地域に密着したサービスを提供している企業として、下記のようなイメージです。
交通(鉄道、バス、タクシー)・物流 - 飲食・宿泊・対面小売・卸売 - 社会福祉サービス(医療、介護、保育等)など
なぜローカルビジネスをテーマとした共同研究を行うことになったのか?
大きな理由としては、ローカルビジネスの成功パターンが世の中に少ないからです。
デジタルマーケティングのカンファレンスなどで紹介される成功事例は、大企業やグローバル企業のものが多く、その事例が、ローカルビジネスにそのまま応用することは難しいと考えています。
もう一つの理由は、ローカルビジネスは日本の経済全体を考えると、非常に重要な役割を担っているためです。
日々のニュースではテック系企業に注目が集まることが多いですが、日本のGDPと雇用のおよそ七割を占めるのは「サービス業」だと言われており、サービス業の大半はローカルビジネスです。
そのため、ローカルビジネスならではのマーケティング成功パターンを確立したいと考え、WACUL様との共同研究を行うこととなりました。
以前にローカルビジネスのマーケティングについて個人noteも書いているので、ぜひご覧頂けますと幸いです。
共同研究レポートの内容を要約
WACUL様との共同研究レポートのポイント3つを推奨アクションと合わせて整理しています。
レポート内容を実務に活かす上でのヒントにして頂ければと思います。
①高単価商材はデジタルの影響で「商圏が広がる」傾向にあり
→ユーザー分析から自分たちの商圏範囲を把握することが必要
推奨:デジタルの影響により、自分たちの商圏がどのように変わっているかを分析し、市場と顧客を再定義する
②ローカルビジネスは商圏内のターゲット人口は限られている
→オーガニック流入と有料広告流入のバランスをとり、機会損失を最小化することが必要。
推奨:「地域名」×「業界やサービスカテゴリー名」において露出している状態をつくる
③差別化要素となる「専門知」を発信している企業(医院)は成功している
→専門コンテンツを発信する体制構築が必要
推奨:専門知を文字コンテンツ、動画・静止画を組み合わせて発信する
この3つだけを最低限抑えるだけでも、ローカルビジネスにおいてマーケティングの成果は出しやすくなります。
ローカルビジネスは「地域の顧客に愛されること、ずっと使いたいと思ってもらうこと」が鍵だと考えています。
そのためには、マーケティングに苦戦する時間は最小限にしたいところです。
・お客様とコミュニケーションをとり信頼関係を築く
・自分たちの独自の商品やサービスを開発する
・ビジョンや戦略を考える
貴重な時間は、上記のような、地域のお客様の満足度を上げる仕事に集中させたいところです。
やり方を間違えずに、まず小さな成功体験を積むこと
ローカルビジネスにおいては、「最低限」実践するべきことは決まっていると考えています。
ローカルビジネスに限ったことではありませんが、ビジネスの成功パターンはある程度の「型」があります。
ビジネスにおいて独自性が大切なのは間違いありませんが、「最低限の」マーケティングは、全ての会社が行えている状態をつくっていきたいと考えています。
引き続き、ローカルビジネスならではの成功パターンを、WACUL様との共同研究レポートで引き続き発信していきます。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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