不安を持たない人間は存在しない
本日のテーマは「みんなの不安」についてです。
みなさんは自分がある事で悩んでいる時に、「それはちょっと考えすぎじゃない?」「そんなに難しく考える?」と他者から言われた経験はありませんか。(「いや、考えるやろ…こっちの気もしらんくせに」と思う方も少なくない下りですね)
実はこの体験は誰しもが経験したことがあったりします。そうです、あなたの頭の中で思い浮かんでいる悠長で能天気に見えるあの人も、誰かから「考えすぎ」と言われた経験があります。(個人的には「考えすぎ」と言ってくる人も自分のことになると考えすぎる傾向にあると思います)
なぜこのような事は起きるのでしょうか。
それは私たち一人一人の価値観が関係しています。
人はみんな、それぞれの「シビアにに考える領域/シチュエーション」みたいなのがあります。例えば、人間関係に不安を抱える人が、高所に対して不安を抱えるかと言ったらそうではないですよね。逆にイチローほどの業績を持つ人でも、バッターボックスに立つ時に不安を感じることもあると本人が語っていました。
不安の役割は「アラーム機能」だそうです。我々に何らかの危険が迫っている時(あるいは脳がそのように認知している時)に体の方から一生懸命訴えてくる装置、それが不安というものなのです。
なので、「不安を感じない」というのは人として不健康な状態であると言えます。「このプロジェクト上手くいかないかも…」「このまま勉強しないと単位とれないかも…」というような考えが働いた時に不安が出てくるのは当たり前であり、健康的な状態とも言えるわけですね。
不安を抱え、不安に巻き込まれてしまいそうな時、多くの人は「不安の存在の否定」や「巻き込まれた自分に対して異様に責めること」をしたりします。
人として普通で、人間味あふれる自分の素型を少しでも認めてあげることは、今後自分が人生を楽しむ上で必要な時間かもしれません。