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東京三大豆大福@あんこ部

水曜日の夜、都内某所の日本あんこ協会事務所、もといあんこ部部室にて、東京三大豆大福の会が催された。

東京三大豆大福とは、原宿「瑞穂」、泉岳寺「松島屋」、護国寺「群林堂」の豆大福のこと。

いずれも開店前から並ばなければ買えない幻の豆大福だ。

それを予め決められた日時に集まれば労せずして一度に食べられるという神企画がこのあんこ部の活動だ。ちなみに西は名古屋、今後は九州でも開催されるらしい。フリードリンクつきで会費は一回3500円。

あたたかい黒豆茶とともに、憧れの豆大福を味わう。左から、群林堂、瑞穂、松島屋である。

こうして並べてみると、豆の量やあんこの質感、色合いなど、それぞれのお店の特徴がわかって実に興味深かった。

群林堂は3店の中で最もあんこの照りツヤ、瑞々しさが際立っていて、甘みも強かった。そして打ち粉も豆も一番多くて色んな意味でインパクトがすごい。「豆を食らっている」印象が3店で一番だった。

瑞穂は唯一の個包装。そして唯一のこし餡の豆大福。餅生地の厚みも3店の中で断トツ。対して、豆の量は控えめ。大福の餅比率重視の人や、こし餡派の人には瑞穂がオススメだ。

そして松島屋は、群林堂と瑞穂のちょうど中間のような印象で、豆の量、粒あんの甘み、餅生地といった要素のバランスが非常に絶妙。このように三種を同時に食べ比べるとなると少し印象が弱いように思えたものの、逆にそのあまりに自然で穏やかにととのえられた甘さや粒あんと餅と豆の口当たりは、あればあるだけ胃袋に収められてしまいそうな底知れなさも感じられた。

あっという間にその場で三種類完食、夢のようなひとときだった。集まった部員の皆さんと語らうあんこ話、あんこスポット情報もとても興味深く、シアワセだった。


そして豆大福の実食がひと段落した頃、私が自分用に前日衝動買いをした秋田銘菓の「金萬」を差し入れ。

本当は現地で出来たてを食べるのが一番美味しく理想的なのだけれど。新宿タカシマヤで見かけて購入。真空パックの10個入り。写真を撮り損ねたけれど包装紙のデザインもグッドだ。あたためて食べた方が美味しいらしいのだけれども、今回はそのままで実食。小ぶりな手のひらサイズで甘さ控えめの白あんで、あっという間に食べてしまった。これもまた、あればあるだけ食べてしまうに違いない、実に危険なおやつだった。いつか秋田旅行でぜひ出来たてをいただきたいものである。

そして最後に、部長が密かに取り寄せていたという、「中村製餡所」のこし餡と粒あんをいただいた。あんこ本で見て憧れていたので大コーフンの私。

他の皆さんの手前、あまりがっつくのも大人としてアレなので、ひとくちふたくちほどでご遠慮したが、セットの最中皮にみっちり挟んでもっとちゃんと味わいたかったなあ…。無念。

部員の皆さんからさまざまなあんこ店情報が聞けたので、それをもとにまたあんこ巡りに勤しみたいと思っている。

次回の部活の際は、持ち帰り対応用のジップロックも持参しよう。


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