
世界でいちばん透きとおった物語
感想
この仕掛けに気づいた時には、「まさか!!」と叫んでしまいました。
いきなりの大声で、家族もびっくり(笑)
電子書籍化絶対不可能であることが、よく理解できました。
ミステリー初心者の私でも非常に読みやすく、とても面白かった。
おすすめの一冊です。
あらすじ
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。それが僕だ。
「親父が『世界でいちばん透きとった物語』とうい小説を死ぬ間際に
書いていたらしい。何か知らないか」
宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺構探し。編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだがーーー。予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。
心に響くフレーズ
≪ブレーキだけついていない、高級車みたいな人だった≫
≪無味無臭の罪悪感がいつもまとわりついていた≫
≪昨日と同じ今日が、今日と同じ明日が、ずっと続くと思っていた≫
≪笑い方が意地悪ければ意地悪いほど魅力的に見える女性だった≫
≪言葉で心臓を刺せる人ですから≫