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公立保育園の謎ルール

こんばんは。今日もお疲れ様です。

4月から公立保育園の看護師として勤務することになり、二週間がたとうとしています。一日の流れもだいぶ把握できるようになり、あっという間に一日が過ぎていく感じです。
看護師として雇われているものの、所属するのは未満児(0~1歳児)クラス。手がかかるので人手がいるためです。
ねんねの子からハイハイの子、よちよちあんよの子、単語が話せる子まで様々な発達段階のお子さんがやってきます。かわいい子たちと毎日過ごせるのはとっても幸せでほっこりしますが、やはりストレスを感じることもあります。どんな職場でもいろんなことはあるかと思いますが、今日は公立保育園の違和感をお話しします。

私の勤め先は町の中心部にある公立保育園で、未満児さんだけでも20人。
公立保育園は基本的に入園希望者を断れないらしいので、パンパン状態です。保育士などの職員は、正社員(担任)2名、パート固定4名、フリー2名となります。保育や一日の流れの采配を振るうのは担任。そこまでは理解できます。

しかし、2週間働いて目の当たりにしたのは謎ルールのあれこれ・・・。
そもそもなんでこうなった?そんな必要ありますか?という5選がこちら。

①パートの保育士に対する担任の指示
パートであろうとなかろうと、ここで働く職員のほとんどは、何年も保育士の経験があり、自身も子育てを経験してきた人がほとんど。
数日働けば、その子がどんなタイミングでおんぶしたらいいか、どのタイミングでおろしたらいいか、いつどれだけ寝かせればお昼ご飯がニコニコで食べられるかなど、その人の感覚で分かってくるものです。
それなのに担任がいちいち、やれその子おんぶしろ、やれおろせと指示を出し、結局しっちゃかめっちゃかになってしまうというオチ。
もうその人の裁量でやらせてあげればいいのにと思います。
正社員だの、担任だの区別せず、職員全体がもう少し和やかに相談し合いながら保育できないものでしょうか。

②0歳児に協調性や社会性を求める。
保育園という場所は、ある程度スケジュールが決まっており、時間で区切っていかないとうまく回らないということは分かります。しかし、月齢が半年以上ちがう子供たちに「一緒に」や「待って」を求めたり、やっとウトウトしだして落ち着きそうな子をわざわざ起こして、ギャン泣きする子におやつを食べさせろと言ったり・・・
給食の時間には、ねんねの子もあんよの子も全員が席についてから「いただきます」全員が食べ終わってから「ごちそうさま」。
当然ただ待たされるだけの子も出てくるので、担任の「ご挨拶」がかかるまでほかのスタッフはどうにか子供たちが着席を維持できるように手を変え品を変え頑張ります。
しかし0歳・1歳の子にそれが簡単にできるわけもなく、スタッフは手が足りない状態。ある程度見切りをつけて挨拶をしてもらえないものでしょうか・・・。

⓷おやつ・給食時に手袋。
コロナ禍から、保育の現場では感染対策に非常に敏感になっています。それもそのはず。感染が広がると小さなお子さんほど重症化するリスクもあるうえに、保護者にまで支障が出ます。感染対策は私も重要だともちろん感じていますが、なぜそれで感染対策になるの??ということが多々あります。
例えば、おやつや給食の時間にスタッフは使い捨て手袋を使用するのですが、その一枚の手袋で3~4人の子どもに同時に介助するのです。当然一人の子の口におやつを運ぶと、その子の唾液が付きます。その手でほかの子も介助するのです。手袋する意味ありますか??と投げかけたくなります。もしこれが、スタッフの手のウイルスを一人の子供に広げないことが目的であれば納得は行きますが、複数の子どもにかかわっていて、それでは感染は防げません。子供から子供に移ることも当然あるからです。

④おむつ係が一人に固定されている。終わった子は「壁ぺったん」を強要される。
こちらも感染対策が目的とされている謎ルール。20人の子どものおむつ替えを一人のスタッフがすべて行います。「終わった子は壁ぺったん」というルールがあり、歩くのが楽しい時期の子どもも終わったら壁にもたれて待つように指示されます。いや、無理だよ?待てないよ?それよりも複数のスタッフが同時進行でおむつ替えを行い、短時間で終わらせた方が効率的では?と思ってしまいます。
感染対策の名目でひとりで行っているおむつ交換ですが、ひとりづつ手袋を換えるわけでも、消毒するわけでも手を洗うわけでもなく、ひたすら同じ手袋で行います。一人でやる意味あります?手に付着したウイルスが次の子どもにも飛び火してもおかしくありません。
ウンチの子はもっと悲惨です。ウンチの子は最後に回され、ウンチを身に着けたままその辺で遊んでいます。ウンチをしていると分かっていて、最後まで待たされるのです。ほかにスタッフがいないのならわかります。でも手の空いたスタッフは大勢いるのです。私には謎でしかありません。

⑤子ども同士のトラブルに対して過剰(私の主観も入っているが)
0歳児の動きは予測ができず、100%のリスクは防ぐことは非常に難しいと考えます。もちろんケガやトラブルはないに越したことはないですが、それにしても子供たちのやりたい・知りたいという好奇心を奪うほどの過剰な手出しは成長の妨げになります。それよりも、事前の環境整備が大切だと考えます。例えば、もし行ってほしくない場所があるならば、事前に行けないように囲っておく。触ってほしくないものがあるのなら、事前に隠しておく。などです。興味をそそられるものや場所がすぐそこにあるのに、0歳児に「だめ!」と分からせようとすること自体が無理な話です。
スタッフの人数ががぎりぎりの状態であるのであればなおさらです。
また、先日こんなことがありました。ハイハイのお子さんが、同じくハイハイのお子さんの顔に手を伸ばしてひっかき傷をつけるということがありました。引っかかれた方は特に泣いたり痛がったりするそぶりはなかったのですが、そばにいた保育士が気付き、二人を離しました。
担任が形相を変えて飛んできて、一部始終を聞き取り、お迎えの時に傷をつけられた保護者に説明し謝罪しました。しかしそれで終わりではありませんでした。手を出した子の保護者にも事情を話したのです。子供を預かっている以上、目を離した保育士に責任があるというのなら、手を出した子の親にまでその話をするというのはおかしな話だと感じるのは私だけでしょうか・・・?保護者は自分の子がほかの子を傷つけたと聞いて、謝るしかありません。ましてや0歳の子に、やっていいことと悪いことの区別はまだつきません。少しばかりのトラブル(と言うと語弊があるかもしれませんが)は仕方がないと、みんながおおらかにいたいものです。そして、事前に止めるのではく、少し様子を見て待ってあげることも子供の成長発達には欠かせないことだと思います。


以上。働き始めて感じた、公立保育園での???でした。
壁ぺったんの件については、もう少し子供たち全員の月齢が上がってくれば変わってくるのでしょうか。
何はともあれ、子どもたちの成長はとても楽しみです。


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