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フロムゲー初心者のSEKIRO感想記17『平田屋敷本邸へ突入、そして…』
※この感想記はこちらの記事の続きです↓
※ゲーム中のスクショは2周目や新規データの物なので、ステータスにばらつきがあります。
※画質の悪いスクショは筆者の昔の録画のものです。
前回までのあらすじ
平田屋敷の本邸に辿り着き、庭園にて中ボス「うわばみの重蔵」を撃破した狼さん。
しかしそこまでの道中、義父である梟が敵に敗れ、死んでしまうという事態が発生します。
悲しみのなか、それでも忍としての掟に従い御子様を救うため、重蔵を撃破した狼さんは平田屋敷本邸へと足を踏み入れるのでした。
平田屋敷本邸へ
うわばみの重蔵を倒し、ついに辿り着いた平田屋敷本邸。
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入口から見える屋内は薄暗くひっそりとしており、静かで不気味な空気に包まれています。嫌だなあ…。
しかし中へ入ってみると意外というかなんというか、敵の数は非常に少ないです。外の見張りが多かったので、そっちに人員を割いているのかもしれません。
邸内はちょっとしたモブ2人が歩いていて、あとは破壊された調度品などがあるのみ。
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これはSEKIROの良さの一つなのですが、このゲーム、静かな場所の音響に凄くこだわってあると思います。
SEKIROは各ステージではBGMが流れているのですが、例えば荒れ寺や平田屋敷の内部など、室内においてはBGMが無くなる演出が施されているのです。
これによって、プレイヤーとしては「あれ、さっきより静かになったな…」と不安になりますし、室内で音を立てたときのあの独特のこもった感じも再現されています。
話は逸れてしまいましたが、この静けさの演出が「今から何か起こるのではないか…」という緊張の糸を張り詰めさせる演出に一役買っています。
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とりあえず先へ進んでみると、奥の座敷から誰かの小さな声が聞こえてきます。おお、生き残りがいたのか?と近づいてみると……。
NPCのような人物が蹲っています。 頭を抱えて、何かに怯えているようです。
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あ!この人は!
葦名城下の荒屋にいた、あの老婆です!
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あちらの老婆はだいぶ精神をやられており、周囲の人間が誰かもわかっていないようでしたが…こちらの老婆は話し方もしっかりしており、意思疎通に問題はなさそうです。
話かけてみると、「梟の倅か…!」と顔見知りの反応。どうやら老婆はこの時にすでに狼さんのことを知っていたようです。
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「儂は…恐ろしきものを見た…」
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「湧き出てくるのじゃ…!次から次へと…とめどうのう、とめどのう…!」
話を聞くに、老婆はこの先で世にも恐ろしいものを見たと言います。
次から次へと湧き出てくる…?
何のことやらわかりませんが、ゲーマーとしての勘が告げています。
これは100%確実に絶対、やべえボスがいる。
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「伊之助が向かったゆえ無事と思うが…お主も若様を助けに言っておくれ」
それにしても最初に会った時からそうでしたが、老婆は倅である伊之助を相当に信頼しているようです。
最初は狼さんを伊之助と勘違いしていましたが、そこでも優しい声で話しかけていましたし、何より「伊之助が行ったから心配ないと思う」と言っていることからも、息子の実力を心から信じているのでしょう。
こういう、言葉の端々から見えるちょっとした息子への信頼がなんだかじんわりきます。
この先に伊之助もいるなら、助けなければいけません。
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老婆のすぐ側には、いかにも何かがありそうな長く薄暗い渡り廊下が。
そこを進んでいくと…。
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伊之助がいました!大怪我をして蹲っています。この時に目を怪我してしまったのですね。
ということは、この先には老婆の言っていたボスがいるということ。
伊之助は息も絶え絶えながら、狼さんにボスの情報を教えてくれます。
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「恐ろしい幻術よ…種鳴らしがなければ、破れぬぞ…」
幻術!?
なんかもう鬼だの鶏だの色々見てきたので完全に麻痺していましたが、またとんでもない相手が出てきそうです。本当にヤバすぎるだろ葦名。
伊之助は幻術を打ち破れるという「種鳴らし」を渡してくれますが…私は勘がいいからわかる。
絶対にボス戦を練習してる間にこれを使い切ってしまう。
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ありがたく頂きますが、そこまで過信はしないようにしておきましょう。
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伊之助は平田がもう終わりであることを悟り、せめて母親だけでも逃そうとしているようです。
これでようやく繋がりました。伊之助はここから母と共に葦名城下へと逃げ延び、なんとか生きていたのでしょう。
というかこの状態で三年持つってヤバすぎない?
伊之助のヤバすぎるサバイバル能力に感心しつつ、先へ進みます。
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そして、畳の下に隠されていた階段から続く地下の扉を開けた先には……。
謎の老婆、現る。そして激闘へ……
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扉の先に広がっていたのは、燃え上がる巨大な隠し仏殿。
火の手がもうこんな所にまで…奥には今にも崩れ落ちそうな、巨大な薬師如来の仏像が鎮座しています。
そしてその仏像の見下ろす先には…。
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「父上…母上…」
「蝶々よ…どこに行ったのじゃ…」
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御子様がいました!
すかさず駆け寄る狼さん。しかし御子様は視線も虚ろで、なんだか様子もおかしいです。
「幻術か…」と狼さんが呟き、御子様に向かって手を叩いています。
調べてみましたが、手を叩く行為は日本において「柏手(かしわで)」と呼ばれ、邪気を祓う行為ともされるそうです。
狼さんはこの時、手を2回叩いています。
神社でお願い事をする時にも2回、手を叩きますね。
もしかすると葦名の忍者的には幻術を打ち払う術として有効なのかも。
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「久しいな」
突然、狼さんに呼びかけてくる、老婆の声。えっ誰?
その声に狼さんはハッとした様子で視線を向けます。そこには…。
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老齢の、皺の寄った女が近づいてきました。独特の着物を召しており、その老いた見た目に反し、ピンと伸ばした背筋と、少しも揺れない冷徹な眼差し。
たった一眼でわかる、只者ではないという風格。
「お蝶殿……」
狼さんが驚いたようにその名を呼びます。あれ?お互いに知り合い?
この老婆は何故ここにいるのか、何者なのか、何をしようとしていたのか。
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しかし、今はそれを考えている暇は無いようです。
狼さんは未だ意識も虚ろな御子様に逃げるように伝え、こう言い残します。
「為すべきことを、為すのです」
その言葉に御子様は頷き、逃げてくれました。ひとまずは安心っぽそう。
お蝶と呼ばれた人物はそれを慌てて追うこともしません。
狼さんはただ静かに、楔丸を抜く。お蝶も、懐から鋭いクナイを取り出します。
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余計な言葉は一切ない。ただ殺意のみを持って、こちらを鋭く見据えるお蝶。
「さて、やろうか せがれ殿」
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その無言の凄みに、今までの戦いとは比にならないものが待ち受けていると確信するのでした。
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すいません、ここからいざボス戦語りへと突入したかったのですが、
この戦いがあまりにボリュームが多い為に一度ここでくぎらせていただきます。
次回、「三日間の死闘。まぼろしお蝶戦」を語っていきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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