仕事人間な私が、14年勤めた公務員を辞めようと決心したワケ
結論から言うと、
『もっと私らしく生きたい』
もうこれにつきます。
私はこれまで仕事人間で、いかに仕事のため成果を上げるかだけを考えて生きてきました。
日本でも名が知れる会社に勤務し、男子なら誰もが憧れるであろう職のポジションに就くこともできました。
ところが、6年ほど勤務した時のこと。
目標であるポジションの選抜試験に見事合格(倍率10倍以上)し、さらに羽を広げようと思った矢先、私は厳しい人間関係と睡眠不足で軽い鬱にかかりました。
とても悔しかった。ずっと目指してきたポジションに9年もかけてせっかく合格したのに、やってみたら半年でリタイア。こんなダサいことってあるんかいと自分でも笑ってしまうほどでした。
それからというもの、もちろん仕事には身が入らず、剥がれ落ちた自信と勇気のカケラを一つ一つ拾い集める日々…。
その時はとにかく周りの目が気になって仕方なかった。
ちょっと見栄っ張りで、他人よりも社会的地位が優位でありたい私のプライドはもう、ズタボロ。
その時に心の底から屈辱を味わい、仕事なんてどうでもいいやと 初めて 思ったんです。
それがきっかけで、
あれ?
なんで私は働いてあるんだろう。
なんのために働いているんだろう。
仕事が上手くいけば何になるんだろう。
と、ふと自問したんです。
そしたら、仕事なんて人生のうちのほんの一部でしかないなって気付き始めてきた。
小さい頃から、人生=仕事の昭和オヤジの背中をみて育った私はここで
いや、今の時代はもう違うよなと気付くことができたんです。
それからというもの、働き方について調べるクセが自然と身につき、いつまでも会社にしがみついて給料をもらうんじゃなくて、自分でやりたいことをやってもっと自由に働きたいと思うようになりました。
それまでは嫌なこと、納得できないことでも会社のためならと自分の心を殺し、精一杯顔に出さずに仕事をしました。(結婚休暇も上司の判断で取り消しになったこともあります。)
でも気付いたんです。
職場のポジション争いのため、自分の心を殺してお金を稼ぎたいのか、
それとも、
もっと自分らしく、もっと楽しく、もっと自由に働いて稼ぎたいのか。
もう答えは明確でした。
人間が急成長する時って一つしかないと思うんです。
それは、コンフォートゾーンから抜け出すこと。
つまり
いつまでも慣れたことをやるんじゃなくて、挑戦して失敗や挫折を味わった時に初めて本気で人は変わる。
挑戦→挫折→成長 の流れです。
シンプルな流れですが、95%の人は挫折を恐れて挑戦しません。
私の場合、9年かけて目標のポジションに就けるよう努力を継続し、挑戦してきました。
そして、人生最大の挫折をしました。
その場で高くジャンプしようと思ったら、深くしゃがみ込みますよね?
それと同じです。
今では、会社で納得できないことは極力やらないようにしているので、
私は何が納得できて、何が納得できないのか、
どんなことをされると気分が良くて
どんなことをされると嫌なのか
分かるようになりました。
そうすると自分の性格やクセや偏った考えが深掘りされて、自然にこれからやりたいことが見えてきたんです。
だから、失敗して挫折することは決して悪いことではありません。確かにその時は辛いですが、人生という長い目で見たらむしろプラスになることの方が多いと思います。
だから私はこれからも挑戦を続けます。