# 日本の対外純資産について|書いて学ぶ高校生

対外純資産とは、外国に保有する資産残高と外国に対して負う負債残高の差額を言う。
現在、日本は世界最大の対外純資産である。

以前は日本の対外純資産の中身と言えば外貨準備と証券投資という状況であったが、対外直接投資が上昇してきた。現在は対外純資産の54.6%が直接投資額である。
これは、リーマンショック以降、内外金利差(国内と国外の金利の差)が縮小して外国債券投資が頭打ちとなり、直接投資が順調に伸びたこともあってその比率は増加した。
その一方で、対外直接投資が盛んになる一方、対内直接投資は期待されたほどの成果は上げてこなかった。ただし、近頃は地政学リスクの高まりもあり、政府の半導体支援キャンペーンもあって、サプライチェーン強化の面で対内投資が増加している。特に、半導体最大手のTSMCが熊本に工場を次々と建設したり、政府が自立半導体産業の発足を北海道に定めて具体的目標を立てるなど、その兆しも変わりつつある。

TSMC効果大、工場立地の熊本・菊陽町の平均家賃は20%以上アップ…熊本市を上回る
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20241018-OYT1T50023/
世界で誰も成し遂げない2ナノ半導体を造る!国産半導体企業ラピダス
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00461/030500165/

いいなと思ったら応援しよう!