OPS+構築の背後にある理由を説明する
リーグのOBPが.300で、1試合あたりの得点数が4.0の場合、あるteamのOBPが.330だと、リーグより10%高く、OBP+110。つまり、出塁する走者が10%多ければ、失点も10%増える可能性(teamとリーグSLGが同じと仮定)。
次に、リーグのSLGが.400で、1試合あたりの得点数が4.0の場合(チームのOBPがリーグのOBPと一致すると仮定)、チームのSLGが.440だと、リーグのSLGより10%高く、SLG+110。
出塁数が10%増えて総塁打も10%増えれば、得点はおよそ20%増加。
これをOPS+で考えると、OBP+110とSLG+110を足して、リーグ基準の100を引くと、110 + 110 - 100 = 120になります。一方で、OPSを直接計算すると、.770(チームのOPS)を.700(リーグのOPS)で割ると、1.1になり、OPS+では110と出ます。
どちらが正しいかというと、衒学的な視点ではOPS+は110であるべきです。
しかし、OPSと得点を1:1で関連付けるならば、OPS+は120とすべきです。
wRC+も同じように、wOBAを得点に変換しており、計算式は200*wOBA/lgWOBA-100です。違いは名前で、wRC+の方が意図がより明確であるため、指標として使われています。
どちらを使うかは目的に応じて選択することが重要です。