目論見書Q&A:ピート・パーマー

20年以上前にOPSを統計として紹介した事で知られるピート・パーマーは、『The Hidden Game of Baseball』の共著者であり、『ESPN Baseball Encyclopedia』の共同編集者でもある。 デービッド・ローリラは『Baseball Prospectus』のためにパーマーと対談し、殿堂入りしていない最高の選手について、OPSの重要性について語った。

batting、pitching、fielding、base running、fielding positionを考慮し、 careerにおける平均的な選手を上回る勝利数で選手をcreditしている。

私の経験則では、平均より30勝以上多い人は良い候補であり、20勝から30勝はわずかな候補、20勝以下は考慮すべきではない。 しかし、実際の殿堂入りは、かなり違っている。

DL:アラン・シュワルツは最近、統計としてのOPSの意味を評価する上で、OBPとSLGの相対的な価値について書きました。どうお考えですか?

PP:私は、均等に加重。 これは1984年に『The Hidden Game of Baseball』で初めて発表されたものだが、私は10年ほど前にこの計算式を開発していた。 出塁率+長打率を加算する事は、正規化出塁率+正規化長打率の略式近似値であり、それ自体は線形加重の近似値である。 というのも、OPSを用いた四球、単打、二塁打、三塁打、本塁打の価値はおよそ1、2、3、4、5であり、これは線形ウェイトとほぼ同じ比率だからだ。 四球は出塁率に1、単打は両方に1、二塁打は出塁率に1、長打率に2といった具合。 線形ウェイトは、四球が0.25、シングルが0.47、その他が0.83、1.02、1.40だ。 正規化には、出塁率÷リーグ平均+打撃率÷リーグ平均の全てから1を引く。 従って、それぞれで10%高い選手は、1.1+1.1-1=1.2の評価を得る。 この選手によって生み出される得点数は平均より20%良くなるため、特に意味があり、直接的な相関関係。 リーグ平均で割るで、OBPの33 pointは長打率の約40 pointに等しくなるため、この方法で計算すると、OBPは長打率よりも実質的に約20%価値が高くなる。 なお、リーグ平均には投手打撃は含まれていないので、National League の打者にadvantageはない。 これをPark Factorで割って調整するので、Park Factor1.1の1.2選手は、rating1.1となる。  選手のPark Factorは、およそPark Factorに1を足したものである。 簡易OPSを使用すると、これらの調整は省略されるが、計算ははるかに簡単。

単純OPSでは、出塁率で10%、打率で10%を加えてもOPSは全体で10%しか上昇しないが、出塁率は20%上昇するから。

ブランチ・リッキーは、1954年にアラン・ロスの協力を得て、出塁率+4分の3倍のIsolated Power(総出塁数から全打席安打数を引いたもの)という同様の計算式を考案した。 60年代のアーンショー・クックのDXは基本的に出塁率×長打率であり、ビル・ジェームズの打点は出塁率×長打率×打席数に非常に近い。

1970年代のディック・クレイマーの打者走者平均は、まさに出塁率×長打率(OXS)であった。 彼は、line upの9人全員がtestされる選手のstatsを持っているsimulationから開発した。 チームの場合、OBPにSLGをかけると若干上手くいくが、その差は小さい。 OBPと長打率が15%優れている teamのOXS ratingは1.15の1.15倍で1.32、OPSは1.15+1.15−1で1.30。 その差は相関誤差よりも小さく、約3%である。 1960年以降、正規化OPSが.70から1.30の範囲外だったのは、1976年のレッズの1.33だけである。

しかし選手の場合は、OPSの計算式の方がうまくいく。 それは、平均チームに優秀な選手を加えても、9人全員が同じであった場合ほど多くの追加得点にはならないからである。 例えば、OBA1.5、長打率2.0のベーブ・ルースを例にとってみよう。 つまり、OXSは3.0だが、OPSは2.5しかない。 75打点が平均だと仮定すると、ルースのチームは選手一人当たり225打点、+150打点で、1 seasonで2,000打点を稼ぐかもしれないが、平均的なline upにベーブ・ルースを加えても、平均より110得点ほどしか増えない。

最近の研究では、OBP+長打率の1〜2倍の倍率の方が、チーム打撃成績との相関が若干高い事が示されているが、その差はごくわずか。
1960年から現在までの全チームについて、単純に正規化OPSを用いると、期待チーム得点を計算する際の標準偏差は23.8。
正規化OBAの1.05倍と正規化長打率の0.95倍という最適な比率を用いても、予測誤差は23.8である。 .90/1.10(比率0.8)または1.15/1.85(比率1.35)まで下げると誤差は24.0となり、結果は広い範囲で横ばい。
正規化版には既にOBAに対する1.20のWeightが組み込まれているので、この2つを比較するための最適値は1.30(1.20×1.05/.95)程度である事が示唆される。
この研究では、総得点ではなく、1打席あたりの team得点を正規化したものを使用した。  team得点は、主に home teamがすでにリードしている場合、Homeで9回に打席に立たないという事実に起因して、年間最大100ほど変動する可能性がある。


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