よりfieldingに依存しないFIPの開発フィールディングに依存しない投球は、驚くほど守備に依存している。
レオ・モルゲンシュテルン
以下に、FIP(Fielding Independent Pitching)とその改良版であるgFIPについての要点を箇条書きで詳しく
FIPの概要
**FIP(Fielding Independent Pitching)**は、守備や運に影響されずに投手のパフォーマンスを評価する指標。
計算要素として、奪三振(K)、四球(BB)、死球(HBP)、本塁打(HR)が使用される。
守備に影響されにくい結果(奪三振、四球、本塁打など)のみを基に算出し、防御率(ERA)に似たscaleで表される。
問題点:投球イニングが分母に使用されるため、守備の影響を完全には排除できない。
FIPの問題点と改善案
投球イニングの影響:守備によってアウトが記録されることで、投球イニング数が変動し、FIPに影響を与える。
守備の影響を排除するための改善:投球イニングをHR+BB+HBP+Kの合計に置き換えることで、純粋に野手に依存しない指標を目指す。
gFIP(genuinely Fielding Independent Pitching)の提案
新しい分母:投球イニングの代わりに、HR+BB+HBP+Kを分母に使用。これにより、守備の影響を排除した投手評価が可能になる。
FIP定数の調整:分母の変更に伴い、FIP定数も調整され、gFIPは従来のFIPと同じスケールで表示される。
gFIPの効果
ランキングへの影響:gFIPを使用してもFIPと大きな差は生じず、上位投手の順位はほとんど変わらない。ただし、特定の投手(特に極端なFIPを持つ投手)に対してはgFIPがより正確な評価を提供する。
将来のERA予測:gFIPはFIPよりも次のシーズンのERAを予測する際にわずかに強い相関を示す(R²が高く、RMSEが低い)。
極端な結果の抑制:gFIPはFIPよりも外れ値(非常に低いまたは高いFIP)の結果を抑制し、より安定した評価を提供する。
結論
gFIPの優位性:gFIPはFIPよりも守備に依存しない正確な投手評価を提供し、将来のERA予測においてもわずかに優れた結果を示す。
FIPとgFIPの違い:gFIPはFIPの小さな改良に過ぎず、劇的な変化をもたらすわけではないが、正確さを追求する上で有用なツールである。