【AWS認定】ソリューションアーキテクト-アソシエイト【合格体験記】
この記事はITエンジニアでAWSの実務経験がある方や、AWS CLF(クラウドプラクティショナー)取得済みの方を対象としています。
AWS認定資格とは?
AWS認定資格は、クラウドの世界シェアNo.1であるAWS(Amazon Web Service)の専門知識を証明する資格です。
クラウド需要の伸びはとどまるところを知らず、クラウドアーキテクチャを採用するスタートアップ企業や、オンプレミスで運用するシステムの一部をクラウドに移行したハイブリッドクラウドアーキテクチャを採用する企業は年々増加しており、ベンダー系IT資格では上位の人気を誇ります。
以下は2024年4月時点のAWS認定資格です。
FOUNDATIONAL(基礎)
Cloud Practitioner
ASSOCIATE(アソシエイト)
Solutions Architect
SysOps Administrator
Developer
Data Engineer
PROFESSIONAL(プロフェッショナル)
Solutions Architect
DevOps Engineer
SPECIALTY(専門)
Advanced Networking
Machine Learning
Security
アソシエイトは中級レベルに位置し、ソリューションアーキテクトは主に設計に必要な知識を求められる資格です。
ITの基本知識を有し、AWSの実務経験が数ヶ月以上あるエンジニアが受験対象の目安とされていますが、IT未経験でも1ヶ月~3ヶ月で合格は十分可能なレベルです。
しかしながら、IT未経験の方はまず初級レベルに位置するクラウドプラクティショナーから勉強し、クラウドの基本となる考え方や各サービスの概要を押さえた後に受験することを推奨します。
クラウドプラクティショナーとアソシエイトの違い
クラウドプラクティショナーでは、クラウドアーキテクチャの概念やAWSが提供する各サービスの性質を問われる傾向にあり、問題文も単純で暗記対策が容易です。
アソシエイトでは、上記で求められるような基本知識は前提とした上で、実現したいシステムの要件が具体的に提示されます。また以下のような条件が追加で示されることが多いです。
セキュアな構成にしたい
可用性や耐障害性を上げたい
パフォーマンスを上げたい
コストを節約したい
解答となる選択肢には似通ったソリューションが並びますが、示された条件に合致する最適なソリューションを導き出さなければならないため、長文の設問から要件を読み解く為の読解力が求められます。
以下は公式が提供するサンプル問題です。
コンピューティングリソースが不足しているため、新たにEC2インスタンスの調達が求められていますが、問題文には以下の条件が含まれています。
開始された処理は完了まで中断できない
できる限りコストを節約したい
コストだけに注目すれば最も安価なスポットインスタンスが候補に挙がるのですが、スポットインスタンスはある条件下でリソースを剥奪されてしまう可能性があり、一つ目の条件を満たせません。可用性を担保しつつ次点で安価であるオンデマンドインスタンスを利用する回答Aが正解となります。
試験対策・勉強時間
試験内容や出題範囲のサービスは公式のガイドに記載されていますので、事前に目を通すことをお勧めします。
サービスの仕様は公式ドキュメントで確認することもできますが、試験対策としては情報過多であり時間効率も悪いです。
参考書籍を一冊購入してサービスの特徴を押さえた後に、本番と似た形式の問題集を購入して長文慣れしておくのがお勧めです。
以下は筆者が実際に使用した参考書と問題集です。
Ping-tは無料ですが、問題数と解説が充実しており大変有用です。
サービス個々の理解も重要ですが、AWSで構築するシステムは疎結合でスケーラブルなマイクロサービスアーキテクチャで高可用性を実現することが基本となるため、サービス同士の連携仕様も把握しておくことが重要です。
また、AWSのサービスには細かいところで仕様が異なる類似サービスが数多く存在します。ユースケースによる使い分けの基準などもあわせて覚えておくと良いかと思います。
筆者はAWSメインのエンジニアではないため、実務ではEC2、ECS、S3、DynamoDB、CloudWatchといった有名サービスを断片的に利用したことしかありませんが、クラウドプラクティショナー合格から一ヶ月程度で合格できました。
合格のメリット
ソリューションアーキテクト-アソシエイトに合格することで、以下のメリットが享受できます。
年収アップや転職に有利になる
学んだベストプラクティスをクラウド問わず他の案件で活かせる
実務だけでは気付けない最新のサービスを学べる
AWSサービスは常に進化を続けているため、新サービスの登場や既存サービスの機能拡張のサイクルが早いです。IT業界自体にそういう風潮がありますが、技術進歩を追う上でもAWS認定資格に挑戦することをお勧めします。
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