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アラフォーがバイクの教習に行った話 その7
前回記事
教習6日目(7時間目)
この日はAT教習。いわゆるビッグスクーターという車種の体験になります。
正直なところ、ギアチェンジもないし簡単に運転できるだろう、と思っていました。
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まず乗車して感じたのが、ニーグリップができないことでした。
股の間がスカスカでめちゃくちゃ違和感がありました。
そして、クラッチが無いことにすごく不安を感じました。
「クラッチ操作が無いから楽でいいじゃん」
と思っていたのですが、実際MT車の教習でもアクセルワークが下手クソなので
暴発をクラッチで緩和していた側面がありました。
凄まじいスピードで発進してしまうのではないか、とビビッて
なかなかアクセルを開けられませんでした。
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前の記事でも言及しましたが、バイクでカーブを曲がる時は
遠心力と重力が釣り合った状態で姿勢をキープすることになります。
これはMTもATも同じ原理なので、アクセルを開ける量が足りないと
カーブで重力が勝ってしまいます。
「ビッグスクーターのカーブ難しすぎるだろ・・」
と開始2分で既に心が折れそうでした。
しかもCB400より20kg以上重いので、バランス崩して足をつくと
そのまま転倒しそうになりました。
そのままスラロームに侵入したのですが、当然無理でした。
このままだとパイロン全部踏みつぶしてしまうな・・と感じたので
早々にコースアウトしました。
一本橋に至っては2.5秒というコースレコードを叩き出しました。
小回りもほぼ左足をついてやっていたので都度注意されました。
転倒の危険もあるし、かといってこのまま左足をついていたら腰や膝をいわせる危険もあるし、
頑張ってアクセル開けたら縁石乗り上げそうになるしで
八方ふさがりやんけ・・と絶望していました。
教官からのアドバイスとしては、
・低速走行はリズミカルにアクセルを一瞬開けることの繰り返しで、
断続クラッチのようなイメージを
・カーブはじわっとアクセル使うイメージ
・スラロームのアクセルを開けるタイミングはMTと一緒
・小回りは推進力なくなって倒れそうになったらアクセルを一瞬開ける。
一本橋の半クラッチと同じイメージ
こんな感じでした。落ち着いて考えればMT車と原理が同じで、
一貫性と汎用性のある素晴らしいアドバイスだったのですが、
脳みそが完全に「早く終わってくれ・・」モードだったので
時間内に活かすことはできませんでした。すいませんでした。
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シャフトが動いてギアチェンジされる感じ
3時間ぐらいに感じたAT教習が終わり、一応ハンコを頂きましたが、
自分でビッグスクーター買って乗ることはないな・・
と思いました。自分の運転技術が下手なだけなんですけどね。
「二輪教習で一番難しかったのは何?」
と聞かれることがたまにあるんですが、私は自信をもって
「AT車のクランクと一本橋」
と返答しています。
(大体「変なの」って感じの反応ですが)
トラウマをしこたま植え付けられたAT教習でした・・