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路上パフォーマンスでお金を稼いだ話 inエクアドル【負けの味編】

現在地 ペルー プカルパ
やっとアマゾン川に着いた…マジで遠すぎる笑笑

お久しぶりです。竜馬です!
今日はエクアドルのキトで路上パフォーマンスでお金稼いだ時のことを書きます。


僕が南米縦断するにあたって中学生の頃からずっとやりたかったこと、それが路上パフォーマンスでした。

何で?って、僕にも分かりません。気づいたらやりたかったんです。多分youtubeでジョーブログさんの動画見て憧れちゃったんです。よく憧れだけでこんな所まで来ましたねほんとに

これは日本を出国する前からやると決めてたので、事前にAmazonでコスプレを買っときました。ほんとはナルトが良かったんはだけど、悟空が1番安かった笑
ちなみに一緒に南米旅してる相方の竹ちゃんはナルトのコスプレ持ってたんだけど、メキシコでコスプレ入ってた鞄無くしたそうです。おい〜!!

このコスプレ安っぽ過ぎる笑笑

そんなこんなで僕らが最初にチャレンジしたのは
【あなたの名前を日本語で書きます】っていうパフォーマンス。
この為にわざわざ日本から半紙と筆と墨持ってきましたよ…!

前日に路上パフォーマンスが出来そうな場所を下見して、場所は旧市街の1番人通りが多い場所に決定。
以下からが当日の流れです、その日その日で書いてたので日記調ですが、だいぶ気合入ってるのでぜひ読んでみてください✌️



そして当日。ワクワクと不安が入り混じった気持ちで服を着替た。
あり得ないほど派手な目立つ悟空のくコスプレは、もう着た瞬間から視線を感じる。
もうやるしかいな…と覚悟を決め人が多い道に場所取り。寝袋を広げ敷物代わりにし、ペットボトルを半分にして墨入れにし、筆、段ボールを取り出す。
段ボールには
『Escribe to nomble 』(あなたの名前を日本語で書きます。)

段ボールに書くのがいかにもって感じて良い


よっしゃあ稼ごうぜ!!竹ちゃんと意気込む

通りを歩く人からの視線を感じる。反応は良いはず。

だがしかし開始2分後、警察が来た。

『ここはダメだ、出でけ』

そう言ってるぽい。
いやでもすぐそこに変なダンス踊ってる人も、歌歌ってる人もいるやん、なんでや

聞いてみると、この旧市街でやるには許可証?のようなものが必要らしい。
話しているとどんどん警察が集まってくる。
警察4,5人が集まることにより通行人も足を止めて見るため、どんどん目立ってくる。

『いやもうとりあえず移動しよう…』

そう言って僕と竹ちゃんは逃げるようにその場を離れた。

竹『どうする?この辺一帯警察巡回してるし、厳しくない?』
僕『いやでもまだ諦めたくないな〜歩きながら場所探そう』


これは治安が良くない場所まであるある?だと思うのだか、歩いていると、大通りから2,3本外れただけで雰囲気がガラッと変わる事がある。
あーここはヤられそうだなぁーみたいなのを肌がビンビン感じる時がある。

ここ、エクアドルのキトも同様ででなかなか良さそうな場所が無かった。

だが、諦めてノコノコ帰るのは自分のプライドが許さない。
あまり雰囲気が良くはないが、人通りが多い旧市街の中の公園のような場所で2回目の路上パフォーマンスを始めた。

開始2分後、ホームレスが来た。
『俺の名前を書いてくれよ!』

本来ならば嬉しいはずのこの言葉が、あまり嬉しくない。何故なら彼から異様な雰囲気を感じたからだ。彼は僕らの荷物をキョロキョロし、勝手に筆を取ろうとしてくる。

『ちょっと荷物気をつけよう』

2人とも少し気を引き締めた矢先、後ろでジョボジョボという音がした。
振り返ってみると、僕がついさっきまで飲んでいた缶のコーラを物乞いの小さい男の子が持ちひっくり返している。
そして周りをよく見るといつの間にか360℃ホームレスのような方達に囲まれている。
そしてその雰囲気が異様だった。半分スラム街のような、そんな雰囲気。

ここはやばい。

竹ちゃんとすぐにここを出ようと話し、荷物を纏めて逃げるように場所を変える。

滞在時間3分、何も出来なかった。

結局この日は太陽が沈み始めた事もあり、ここで諦める事となった。

この旅で1番の悔しさを僕は感じた。なかなか理解して貰えないかもしれないが、僕はこの路上パフォーマンスに中学生の頃から憧れを抱いていた。やっとチャレンジ出来る…!と思ったらあっけなく失敗というかまだ始めてすらいない

言うならサッカーの試合で点決めようと張り切って行ったら、90分間ベンチでしたみたいな。

まずフィールドに立つ所まで行けなかったのが悔しかった。

竹ちゃんに、もう1日、明日だけ付き合ってくれと話し夜ご飯の時間に。

悔しさを紛らわす為にスーパーで2人で400円のステーキ肉とビールを1缶買った。

ゲストハウスで料理し、肉の塊に齧り付きビールで流し込む。

美味い。めちゃくちゃ美味い。
ただ僕の中では、それは負けの味だった。久しぶりの負けの味。
ただただ悔しい。

絶対明日成功させてやるわと自分を高め、今日はもう寝る事にした。


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