D&D「竜たちの島ストームレック」のマスターやってみたよ
さいしょに
どうも、ローガンズゲーマーチャンネルの「倫理観が破綻しているほう」、こっきゅんです。
今回、相方のヨシ君に加えてカルドセプトのチームメンバーから16bitsさん、インビジガンなどでよく一緒に遊んでいたシンくんを誘ってダンジョンズ&ドラゴンズの冒険に出かけました。
今回はシナリオ「竜たちの島ストームレック」を遊んだ内容を配信したので、その中身に関して少し話したい。
D&Dは伝説的なRPGだから名前は知っていたのだけれど、わたし自身がこの性格ですからTRPGという遊びそのものが不適であると、遊ぶのを避けてきました。
昔誘ってもらったガープス卓で、なんかちがうな?って思ったのもあったかなぁ… プレイヤーとしてはいまだに「どう向き合っていいか」も良く分からなかった。
とはいえ、主にシンくんの功績により私のTRPGアレルギーが緩和したこと。
ヨシ君・16bitsさんと遊んでいる「バルダーズゲート3」が面白すぎたこともあり、ちょっとD&Dをやってみたくなったこと。
そんなわけでスターターセットとルールブックを購入し、自分で調べて初心者向けの体験会Learn to Playに潜入。上野モノドラコさんで体験会を遊ばせてもらいました。大変設備がきれいで過ごしやすい店でした、感謝!
そこでマスターから「あなたはマスター向けですよね」と言われたことから「よし一丁回してやるか!」と、この卓がスタートしました。
もちろんLtoPでこんな風にダンジョンマスターすればいいのだな、という感触を得たというのもでかい。
わたしがマスターを買って出て遊ぶことが決まったこの段階でわたしのTRPG体験は、パラノイア1回、ガープス1回、エモクロア2回(1072、大悪党地獄ヶ原斬人)、CoC6th2回(デウスエクスマキナは死んだ、アポメーカネーステオスの追憶)、D&D(LtoP)という超浅い経験の状態。
無論D&D自体のルールがよくわからん状態のマスタリングをしていくということなのでジッサイに問題が多数出た。
だが、完璧になってからやろう!って考えたら一生最初の一歩は踏み出せない。スターターセットを家族で遊ぼうと購入したお父さんや、クリスマスに買ってもらった子供も最初はわたしと大差ない状態から始めるのだろう!
生贄になってもいいプレイヤーが確保できるなら、やってみようぜダンジョンマスター。
Day マイナス1
シンくんの協力を得てココフォリアの操作を色々教えてもらう。D&Dの戦闘自体はBG3でなんとなくわかっていたのだけれど、ココフォリア上でどうしていいやら?
「シンくんのキャラクターメイク」を手伝いつつ、AIにキャラ絵を描かせるという方針を立てる。(実はこの決断と+こっきゅんの性質の組み合わせが地獄の一丁目だった)
Day ゼロ
ネット上の有志が作ってくれたストームレック用の素材(ありがてぇ)と、AIによる作画を駆使しながらマップやキャラクターチップを作成していく。(主に仕事が暇な時間を利用して)
夜には3人に舞台設定を説明してキャラメイクを一緒にやっていく。ヨシ君が用意してきたキャラ設定が16bitsさんの強力な勧めで男性から女性に改造される(アイデンティティを変更されるなんて!)ひどい出来事が起きたが後々から考えたらすごいファインプレイだった。
あと、シンくんが「きわめてお行儀の悪い会話がぽんぽん登場するうちの卓」でどうプレイができるかを探る試みもゆるりと始まる。
ヨシくんや16さんは容易にキャラが死ぬという状況に慣れているかもしれないけれど、シンくんはエモシナリオ中心に遊んでるから、キャラクターが死ぬことに慣れていないかもしれない!
アホなことをやらかしたら死ぬという要素を恐れすぎてアホなことをしないというのはつまらない。さりとて愚行にはしっかり対応した結果は与えたい……そんなこっきゅんのマスター指針とのいい感じの折衷案を出さないといけない!
結局ガルダインはあやしげなスイッチを考えなしに押してしまうようなロールを定着させ、拮抗しやすい状況を強制的に崩していってくれるので非常に面白い状況になっていく。
この辺のガイドはすげぇマスタリングのむつかしいところだなぁって感じた。
Day1:ストームレック島上陸
そんなわけでキャラ作成が済み、セッションがスタート。
ストームレックに到達する前の上陸イベントの描写で、まんまとパーティの持ち金と食料をほぼ全額巻き上げることに成功した。
ゾンビはほとんど16さんがクリティカルで切り飛ばし、ゾンビの再生ギミックは次の遭遇にお預け!
Day2:竜の安らぎ・薬草採取クエスト
前回プレイヤーたちからお金を巻き上げたので、当然に誰かが日銭を稼ごうと提案することが読めていた。急遽異世界ものがたりの初心者が毎度受注する定番おしごと「薬草採取ミッション」を生やす。
初心者マスターいきなりアドリブクエストをねじ込んでいくスタイル!
ダンジョンマスター的な本音を言ってしまえばキャラクターたちはゾンビ戦がほとんど無傷であり、チュートリアル戦闘としてゾンビさんが役に立たなかったことも大きい。このまま危機感なしに洞窟や船に行ったら即死すると考えたからだ。
マニュアルを見て「ほとんど最低限の日銭程度しか稼げず」「蛇の群れに襲われる」という設定でミッションを組み立てる。
三人はぎりぎり蛇を退治して薬草を持ち帰ることに成功する
Day3~4:マイコニドの集落へ
前回蛇のくだりを経験したブランが「これをずっと続けていたら遠からず死ぬ」と述べてくれたので、もっとチャレンジング(儲かる)なクエストを… と、自然にルートが敷かれたのはとてもありがたかった。
マイコニドの集落では改変も多々挟んだけれど、またロープネタを擦るというアレな布石にもなったのは大変に良かった。
オリジナルのアイデアでボスに水をぶっかけて冷やすという考えを実行したのをマスターが認めたこともあり、なんとかボスを撃破。
しかし困ったことにキャラクターが致命的な油断。回復せずに洞窟を探索するアホをやらかして、ボスを倒した後で全滅する。
シナリオには全滅時の安全弁が記載されていたのでその通りにしたのだけれど、これはどうしよう?と、翌日のシナリオをさらに修正することに。
Day5~7
マイコニドの集落の結果はぐいっと巻き取り、解決したことにした。(用意していた遭遇があと1回あったのだけれど)
次は船に行くか、島の探索をするかをプレイヤーたちにゆだねたところ船に行きたがったのでそのようにプレイ。
最終盤面ではプレイヤーたちがボスとの戦いをさけ、船に火をつけつつ逃走することを選んだのでそれを認めたが、またしてもプレイヤーたちからカネを巻き上げることに成功。
カネがないとキャラクターはカネを稼ぐべく奮闘するので大変都合がよろしい。
Day8
レベルアップを挟んだので、能力に慣れるための試し切りをさせたかった。
都合よくヨシ君が呪文の物質要素として「フクロウの羽」や「クマの毛皮」を欲したので、しめしめ……と思いながら「フクロウクマ」を差し向けることに成功。この遭遇は準備されていたのだけれど、こんな差し向け方ができるとは思わなかった。ミラクル。
Day9
ついにクリフトップ天文台へ突入!
流石にプレイヤーたちは勝てないかなと思っていたら、ダメージがでけぇ!
ボスを3人パーティで倒してしまった……傭兵として準備していたマイアさんは出番なし!
この辺はシナリオ準拠であんまり語るべき部分はなかったな。
全部終わってみて
多分ストームレック島のシナリオがそもそも大変よくできていると思った。
とくにバランス面。3人だけで挑む冒険だったけれど、基本的にこいつらゲーム好きな連中だから4人パーティで戦うべき敵をほぼそのまま無調整でぶち当ててもなんとかなってしまった。
微調整はときどきしたけれど、それだって本当に僅かなレベル。
成り行き上見なかったイベントはあるけれど、初心者ダンジョンマスターが初心者プレイヤーとして出かけるには本当にちょうどいい冒険だった気がする。
ただ、登場するNPCキャラクターたちの性格についてはもう少し駆動しやすくしてくれたらありがたかった部分もあり。
性格設定に後付けの駆動理由をがっちり組む必要があったキャラも居る。
初マスターやってみて
マスタリング的にはミスだらけだったけれど、こんなモンじゃあないかなと思う部分もある。
どうすれば上手にマスターできるかというノウハウは世の中にいっぱいあると思うけれど。そんなのは、初心者マスターはあんまり考えなくていいんじゃないかなって思う。いいマスタリングを実行できなければマスター失格とはならない、という訳じゃあないな?と、今回心底思った。
ウチはウチ、他所の卓は他所の卓でいいじゃない?って。
今回作ったキャラクターたちが今後使われるかどうかは分からないけれど、楽しい時間を過ごしてくれたみたいで、遊べてよかったなぁと思ったわけである。