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My Favorite Things 「THE RIVER」BRUCE SPRINGSTEEN

高校3年間で1番聴いたアルバム、このころの僕のアイドルは、ミック・ジャガー、ハンフリー・ボガード、J・F・ケネディ、そして、ブルースだった。

アルバム「THE RIVER」発売当時の1980年は、音楽の新譜情報を得る手段は、FMラジオか音楽雑誌の2択だった。MTV開局前でベストヒットUSAも翌年からの放送、アーティストの映像を見る機会はほぼゼロ、そんな時代だった。
出会いは、毎週土曜日14時放送のFM TOKYO の番組「DAIATONEポップス・ベストテン」。曲は「HUNGRY HEART」ストレートでキャッチ-でメロディアスで力強いボーカル。
聴いた翌日、レコードショップに行ってシングル盤を購入した。

HUNGRY HEARTシングルジャケット

ロック、POPS聞く際は、英語は理解できないので、当然の事、メロディライン、サウンド面でしか曲を判断する術がなかった。
たまたま、このシングル盤には、日本語の歌詞カードが付いていた。
そこには、今まで聞いた事のない映画のような物語と象徴的な言葉が詩のように綴られていた。

HUNGRY HEART
ボルティモアに妻と子供がいる
ある日車で出たまま、俺は二度と家には戻らなかった。
どこに流れていくかわからぬ川のように
気ままに曲がり、進み続けた

誰もが満たされぬ心を持っている
誰もが満たされぬ心を持っている
金を貯め、自分の役を演じても
誰もが満たされぬ心を持っている

ミック・ジャガー(及びローロング・ストーンズ)から匂い立つ永遠の不良性と同じように。
ロックのメロディに一般市民のリアルな人生観を乗せて歌うブルース
に、ロックの魅力、奥深さを感じました。

続けて、購入したセカンドシングルの「I WANA MARRY YOU」

I WANA MARRY YOUシングル盤

ここで、主人公が思いを寄せるのは、ビーチのビキニの少女ではなく、二人の子供をベビーカーに乗せた、都会で働くシングルマザー
このシングルマザーへの純粋なラブソングこの曲のテーマ

2枚のシングル盤を聴きこんだ後、ブルースの沼にズブズブとはまり込んで
結局、アルバム「THE RIVER」を買わざるをえないところまで着ました。

ブルースの最高傑作アルバムは、完成度という点で「明日への暴走」だと思う。でもブルース・スプリングスティーンを一番体現しているアルバムは、
「THE RIVER」で、最高傑作の曲は、タイトル曲である「THE RIVER」
この曲を聴くたびに、 いつもせつない気持ちにさせられます。 どこの国にもいそうな若いカップルの経済的状況と普遍的な心情が歌われています。

THE RIVER
俺の故郷は、谷の街だった
そこで若者は、親父の後を継ぐように育てられる
俺とメアリーが初めて会ったのは、高校の時だった
彼女はまだ17歳だった。
ふたりで谷を抜けだし
緑の野原へドライブに行ったものだった
川のところに行き、川の中に飛び込み泳いだものだ

それからメアリーを孕ませてしまった
彼女が書いてよこしたのはそれだけだった
俺の19歳の誕生日、労働組合員証と結婚式に着る
上着を手に入れた
二人だけで役所に行き、手続きを済ませた
結婚式の笑いも、教会での式もなく
花もウエディングドレスのなかった
その夜、ふたりで川のところに行った
川の中に飛び込んで泳いだ

ジョンストン建設会社に職を得たが
近頃は不況であまり仕事が無い
大切だと思われたすべてのもが
みんな空しく消えてしまったようだ
俺は何も覚えていないようなふりをし
メアリーはちっとも気にしていないふりをしている
でも兄貴の車を借りてふたりでドライブした時のこては
よく覚えている
貯水池でのメアリーの日焼けしたぬれた身体は素敵だった
夜、堤防で俺は目を覚まして横になっていた
彼女の息を感じるために彼女を近くに抱き寄せた
今、こんな思い出がよみがえり、俺を苦しめる
呪いのように苦しめる
叶えられなかった夢は偽りなのか
もっと悪いものなのか
俺を川に行かせるほどに
川は干上がっていると知っているが
俺を川に行かせるほど悪いものなのか
川のところへ
メアリーと俺
川のところまで俺たちは行く








カントリーの影響
ライブ
MTVの映像 THE RIVER
10代のころ一番聞いたアルバム
テーマ曲

BORN IN USA以降聞いていない

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