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事故で意識が戻らず、病院のベッドに横たわる息子を前に、両親が優しい眼差しで見つめている。
ふと子供の手が動いた時、もしかしたら意識が戻るかもしれないと両親は慌てふためく。
医者に問うと、両親が子に話しかける声に反応していることを否定できないという。

その時、両親は、息子が聞いているか聞いていないか事実は分からない状況でも、
きっと聞こえていると信じて子に接するのと同時に、自分の人生を改めて見つめ直す。
この子に誇れる人生であるかどうか。

ードラマ 罠の戦争よりワンシーンー

人生には、どちらに転ぶかわからない、不安と期待とが入り混じった瞬間が、思いの外多く訪れるものだ。
それは仕事でも、プライベートでも。特に大きな決断や、0から1にする挑戦のような時にこそ訪れる。

その時々で、必ずプラス面とマイナス面を考えようとするのだが、
マイナス面がその体積をどんどん大きくしながら、頭の中を侵食してくる。
結局、何もやらない現状維持に落ち着くのが常である。

が、そうではなく、プラス面のみを信じて人は行動することがある。
ふと見ていたドラマのワンシーンを見たときに、そのようなことを感じていた。

希望のみを信じて行動する時、祈りにも似た強いエンジンをふかしながら、なにか一つ上の心のバッテリーのオーバーワークしたような状態、
そんな状態で、リスクを厭わず猛進するような時、
常識の外の力が働くことがある。

私たちの日常に、私たちがもっと希望を抱けることができれば。
私たちの日常が、今よりもっと大事で大切なものだと感じることができたら。
失いかける時にではなく、常にその危機感を抱くことができたら。
そのような仮定を現実に落とし込むことができたら、
人はより大きな力で、日々の選択がより挑戦的になり、豊かな人生へと導いてくれるのではないだろうか。

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そんなことを考えるよりも、頭を空にしてドラマに没頭した方が、豊かな人生なのかもしれないのだが。

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