そろばんが好きではない息子が、成長した日。
現在小2の息子は、そろばんを習ってからまもなく2年が経とうとしています。
そろばんは、息子からやりたいと言ったわけではないし、親の私が決めて通わせていました。
宿題のやる、やらないで、親子のバトルになることもしばしばありました。そんなこんなで親子関係は悪くなるし、やる気のない息子に「そろばんやめていいよ」と言ったこともありましたが、やめたいとは言わず、なんとか二年間続けてきました。
ただ一つ言えることは、この2年、必ず宿題はきちんとさせていました。
どんなに時間がなくても、できない日があっても、私がスケジュール管理をして宿題をする時間を作る、それだけはきちんと守るようにしました。
そんなある日、ちょうどそろばんに通って1年半になるころ、通っているそろばん教室から、そろばん選手権に出ませんか、とお声がけいただきました。
そろばんが大して好きでない息子、
「まぁ、いいけど」みたいな返事で、どんなものか分からないし、とりあえず行ってみるかぁという感じで、当日を迎えました。
大会当日も「朝から行きたくないなぁ」といい、「何時に終わるの?」と、早くも帰りたいモード。
息子には、
「とりあえず、参加してくればオッケーだよー」とだけ伝えました。
そろばん大会では、掛け算、割り算、見取り算、読み上げ暗算など様々な種目があり、またレベル別にも細かくグループ分けされていました。
大会では観覧席から、息子がとにかく全身で頑張っている姿を見ることができ、その姿を見れただけでも親の私たちは満足でした。
たまに後ろを振り返って、観覧席を見てくる息子に、笑顔で合図しました。
その中の一つの科目で、息子はなんと3位に入賞しました。
科目数もレベル別のグループ数も多く、グループ別に授与されるので、大会とは言え、比較的授与される子が多い印象でしたが、それでも入賞できたことは、何よりも嬉しいことです。
観覧席から、息子はもらったトロフィーを抱きしめている姿に少し感動しました。
大会を終えて、観覧席に帰ってきた息子は笑顔で「楽しかった~」と言ってくれました。
この2年間、決して大会を目指して過ごしてきたわけではなく、
「宿題はきちんとする」この一つを、親子でともに守りぬいてきました。
小さな積み重ねが、大きな成果となる。
これは息子のそろばん大会を通じて、親の私も学んだことです。
きっとこれは何事にもあてはまる大事なことなのかもしれません。
親子で学びを得て、すばらしい1日となりました。