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11/9(土)京都JS(初心者の方にも楽しんで頂くためのガイドブック)※無料公開

まずはご覧頂き誠にありがとうございます!
(少し前置きがあるのでスクロールしてご覧を)
⚠ライター(製作者)からの画面では、上手く改行されて見やすいように表示されていますが、ご利用端末によっては中途半端な改行や区切りになっている場合がありますがご了承くださいませ。


先日X(旧Twitter)アカウントにて下記のアンケートのご回答のお願いをさせて頂きました。

11/4(月・祝)OKのXでの投稿

無事に106名の方に回答頂けたということもあり、今回京都JSは「無料公開」させて頂きます。

メンバーシップ入会者様に向けましては「厳選馬」の方を特別に公開させて頂く予定ですので、そちらも楽しみにして頂ければと思っています。

ということで今回のnoteですが
「障害競争をまだあまり知らない方」
「障害競争の馬券をまだ買ったことの無い方」
にも是非ご覧頂きたく、そして障害競争の売り上げ貢献に少しでもご協力頂きたいという気持ちから「初心者向けパート」と「有識者向けパート」の2つにカテゴライズしてnote書かせて頂きます。

出来るだけ初心者の方にも分かりやすく、そして「面白い!」と思って頂けるようにnoteを作成するつもりですので、是非ともご覧ください!


初心者向けパート

障害競争の面白さとは

まず、根本的な部分からお話させて頂きます。
私が障害競争に魅力されるようになったのは、障害飛越時の迫力や駆け引きの面白さは勿論ベースとしてありますが、「平地競争で重賞を勝利した馬が、平地で未勝利だった馬に敗れる」というような事象が当然のように起こる環境が不思議で仕方なく、それが面白かったというのが理由です。
「競馬は最も速い馬が勝つ」とよく言われますがその構図が通用しない場合があるのが障害です。
その主な要因となるのは「飛越センス」の部分ですが、「いざレースに行ってみないと分からない」というのが障害を予想する上で楽しさです。

障害物の種類について

障害競争においての障害物の種類としては
「いけ垣」、「竹柵」、「水濠」、「グリーンウォール」、「ハードル」の5つに加え「バンケット」という坂を上り下りする障害があります。
バンケットを除く5つの障害は、高さがそれぞれ「1.3〜1.6m」もありますが、この大きな障害を騎手乗せた状態で飛越する馬の凄さを感じます。
バンケットは高低差約2.8m程の坂の上り下りを約80mの距離をかけてクリアしていく障害物です。

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権利の関係で画像の使用は出来ませんが、鈴木ショータさんが画像付きで分かりやすくまとめてくださっていますので、是非ともご覧ください!
(ここから説明するほとんどが載っているじゃないか!と言われるかもしれませんが一先ず…笑)

固定障害と置き障害の違い

障害競争を予想する上で大事なファクターの1つとして適性把握の際に挙げられるのが「固定障害向きなのか置き障害向きなのか」という観点です。
このパートでは「固定障害」と「置き障害」について説明、設置競馬場について触れていきます。

固定障害とは障害専用のコースを設けている競馬場であり、コース部分に「固定」されています。
置き障害との比較点で言えば「高さ」があるだけに低く飛ぶ馬にとっては難易度の高い造りです。
東京、中山、阪神、京都、小倉競馬場の計5つの競馬場が固定障害の競馬場としては分類されます。
(福島にも一部固定障害がありますが…)

置き障害とはレース直前になると障害物を芝コース上に設置し、レース後は元通りの形にします。
新潟、中京、福島競馬場の計3つが置き障害の競馬場としては分類されますが、福島競馬場はバンケット障害や襷コースを使用したりなど、多少勝手が変わる部分があるのは1つの特徴ではあります。
※襷コース=普段のトラックを斜めに横切るコース

今回(京都JS)の見所(三段跳び)

ここまで「障害物」という観点にフォーカスし障害競争の着眼点を説明させて頂きましたが、今回レースで無視してはいけない注目点があります。
1年間に「2度しか使用されない」三段跳びです。
サンデイビスが制した今年の京都HJをご覧になった方はピンと来るものがあって欲しいものです。

実際にご覧になられるのが最もイメージしやすいと思いますので、上に貼った動画の2:09〜からにカーソルを持って行きご覧頂ければと思います。
高低差80センチ、長さ15.9mの「台状の障害」をおおよそ3完歩でクリアすることから「三段跳び」と言われるのですが、「バンケット」、「飛び上がり飛び下り台」と呼ぶ方もいらっしゃいます。
過去に障害競争トップジョッキーである石神騎手が「あらゆる障害の中で1番難しい」とコメントしているように「とても難易度の高い障害」です。
それもそのはずで、三段跳びの部分で完歩を合わせるためにグッとペースが落ち着くことから、初見で上手く合わせるのは非常に困難であります。
競争馬の中には恐怖を感じる馬も居るようですが、それに臆せず人馬一体になり三段跳びへ挑む勇姿に注目し、そして全馬無事にクリアした際には是非とも拍手を送って労ってあげてください。

障害競争の騎手について

この点については2つnoteを紹介させて頂きます。

障害競争有識者の方々にはもはやお馴染みあくたりばーさんという方が「◯ワプロ風」にどなたでも障害騎手の特徴が分かるとても為になるnoteを「栗東編」、「美浦編」の2本UPされています。
「◯ワプロ」をやっていた私としては思わず見入ってしまうようなnoteでしたし、「◯ワプロ」を通っていない方にも分かりやすい表現を扱っておられ、予想の幅が広がる作品となっています。

本来なら私視点の騎手見解を書くべきではあるとは思うのですが、どうしても口悪くなってしまいそうだったので他者様の作品紹介となりました。

※有難いことにあくたりばーさんから掲載許可を頂きました(本当にありがとうございます🥲)

なお、栗東編に
1、小坂忠士騎手
2、難波剛健騎手
3、高田潤騎手
5、森一馬騎手
7、小牧加矢太騎手

美浦編に
4、石神深一騎手
6、上野翔騎手
のステータスがそれぞれ掲載されています。
※騎手名の隣の番号は「今回の馬番」を表します

京都JS出走各馬の簡単なステータス

ここまで「障害物」、「騎手」と順に触れていきましたが、出走各馬について簡単に解説します。
なるべく「簡単&簡潔」に説明していきます。
(※50音順)

アサクサゲンキ (小牧加矢太騎手)

9歳馬と障害界の中でもベテランの域の馬です。
この馬の強みとしては「京都実績+三段跳びの経験がある」、「安定した先行力がある」点です。
この京都では先程リンクを貼った京都HJと去年の当レース(京都JS)の2戦でそれぞれ3着、2着。
1年にたった2度しかない三段跳びが設けられている重賞で「計2回の馬券内経験がある」のは信頼に値しますし「軸向きの安定感」を感じさせます。

弱点としては「引っかかる面があること」です。
4走前の春麗JSはアサクサゲンキが得意としている小倉競馬場が舞台でありましたが、先行馬手薄のメンバー構成で先頭に押し出される形となり、8着と精細さを欠く結果になってしまいました。

結論としては
今回は「ザメイダン」という明確な逃げ馬が居ることで前に目標を置けることから弱点の軽減には繋がるのではないかなという分析をしています。

オオキニ (森一馬騎手)

平地競争から障害競争に路線変更して僅か5戦目。
前のアサクサゲンキとは対照的に「新星」の存在でありますが、障害戦では(1-2-1-0)と今まで馬券圏内を外していない「安定感」が持ち味です。

その「安定感」を生み出しているのが「森一馬騎手のロスが極限に省かれた進路取り」と「飛び勝つことの出来る安定した飛越」の2点であります。

また、弱点というか少し懸念材料としては後程紹介するスマイルスルーとは2戦してどちらも敗戦。
少し力関係の優劣が付いてしまっている可能性がありますが、「双方ともに三段跳びの適性は未知数」ですのでその辺りで逆転の目があるかです。

結論としては
「三段跳び」を含む「飛越力」にスマイルスルーとの逆転の目を見出すか、アサクサゲンキら古豪相手との力量をどのように判断するかでしょう。
(多少なりとも好みの問題にはなると思います)

ザメイダン (石神深一騎手)

こちらは8歳とベテラン域に突入している馬です。
この馬の強みとしては「障害馬屈指のゲートの出の速さ」と「安定感が抜群の飛越」にあります。
また京都コース&三段跳びの経験があり、なおかつ「上手」であるのもこの馬の大きな強みです。

弱点としては「自分の形を取れないと脆い」点。
一応ながら控える形でも対応は可能でありますが、ある程度大きめのリードを確保をしての粘り込みというのが好走パターンの馬ですので、「枠順の並び」は小頭数ながらポイントとなります。

結論としては
相性の良い石神騎手とのコンビ復活で「単騎で一定のリードを取る競馬」が叶うなら要警戒です。
もし、その点が叶うのか疑問に思われた方がいらっしゃいましたら、「有識者向けパート」の予想の見解文を是非とも読んで頂ければと思います。

スマイルスルー (高田潤騎手)

こちらは障害キャリア6戦目4歳馬と若手馬です。
この馬の強みとしては前走レコード勝ちした「平地の脚力」と「逃げ&差し可能の万能性」です。
そして近走ゲートからの出が速くなっており、すんなり好ポジションを取れるようになりました。
前走は従来のレコード3秒も更新する大レコードを打ち立てたようにここに来ての成長は著しい馬。

なお、オオキニとは2度対戦していますがそれぞれ0.4秒、1.0秒差と決定的な着差が付いています。

この馬の弱点としては、やや飛越で詰まり気味に飛ぶ面があり、飛越の上手い馬(ザメイダン、オオキニ)と比べると飛び負ける部分があります。
また、三段跳び「未経験」なので対応が鍵です。

結論としては
持ち前の「脚力」を活かすためにも前(ザメイダン、アサクサゲンキ、オオキニ)との位置関係であまり離されるようなポジショニングが理想でゲートはなんとしてでも決めて欲しいところです。
直線の障害手前で前と2馬身から3馬身程度までが前を捕まえる限度の距離感であると見ています。

ダイシンクローバー (上野翔騎手)

中山GJ(J-G1)3着の実績がある8歳の古豪です。
この馬の強みは「スタミナ」にあるだけに今回の3170mというのは如何にも距離が短く感じます。

ただ、昨年の京都HJを制しているように三段跳びをしっかりとクリアしている実績がありますし、この際のローテーションは重馬場で非常にタフなレースだった中山GJを走った後の「中3週」での臨戦だったように能力自体は間違いない馬です。

しかし、弱点というか近走は「老いとの戦い」になっている印象がありますし、全盛期のダイシンクローバーはこんなものじゃありませんでした。

厳しい立場であること間違いありませんが、他馬がよほど三段跳びに苦労する展開、そして転厩がプラス方向に働いた際の食い込みには注目です。

メイショウアツイタ (難波剛健騎手)

3歳時から障害を走っている経験が豊富な馬です。
この馬もダイシンクローバーと同様の馬キャラで「スタミナ」が強みであるだけに距離3170mは如何にも短いように感じてしまう部分があります。

ただ、この馬は今年の京都HJで4着としているように三段跳びをクリアしている経験がありますし、その際は7ヶ月半の休み明けでの出走でした。
着差の2.2秒差というのはサンデイビスが強すぎただけでまだ目を瞑れますし、3着のアサクサゲンキとは着差が0.5秒と1秒以内には収まっています。

しかし、2022年10/1の障害未勝利戦を制して以降勝利どころか、馬券圏内も入ったことがないという成績が示すように家賃が高い印象があります。

三段跳びの経験とレース質がタフに寄るのなら。

レッドバロッサ (小坂忠士騎手)

障害キャリア4戦目、セ5歳の新星候補の馬です。
この馬の強みとしては、「跳びの速さ」と「スピードの持続性」という部分にあると思います。
ローカルで先行出来ているように先行力がある馬ですし、毎回のラスト1Fの伸ばし方からも距離があった方が良い馬のように見えるのですが、2走前の新潟3290m戦では勝ち馬から3.1秒差の12着。
しかし、このサペラヴィ戦というのは私たち障害競争ファンとしては「ハイレベル戦」という印象を持っている+外枠だったので同情は出来ます。

イメージと走りがリンクしていないのは気になりますが、跳びがしっかりした馬ですので固定障害はプラス替わりはという「推測」をしています。

ただ、三段跳びは当然ながら「未経験」、固定障害自体も「未経験」、距離実績もありません。
この辺りがレッドバロッサの「弱点」でしょう。

以上が出走全馬の特徴を記載したものです。
初心者の方向けに書いたつもりではありますが、もし分からない点があった際は申し訳ないです。

以上までを「初心者向けパート」とします。
ここからは「有識者向けパート」を書きますが、私の予想と私見が入ったいつものようなnoteになってますので、「初心者向けパート」を読んで興味を持って頂いた方々も是非ともご覧ください🙆

有識者向けパート

⚠今回は少し形式を変えて見解を書きました。

予想印

◎7、アサクサゲンキ
◯3、スマイルスルー
▲5、オオキニ

見解

障害界屈指のゲート周りの速さを持つザメイダンのハナが8割以上確率だとは思うものの、スマイルスルーの近走の序盤の速さはザメイダンすらを脅かすほどの速さに思えるだけに、残りの1割少しはスマイルスルーが行ってしまう流れを考慮している。ザメイダンが行った場合はスマイルスルーが2番手、その後ろにアサクサゲンキ、オオキニとなりそうなものの行きっぷりからはアサクサゲンキが3番手、オオキニがインの4番手がベターな隊列であるとは見ている。その際にレッドバロッサの最内枠というのが厄介であり、オオキニにインを渡させないような強気のポジショニングをするのか、それともすんなりオオキニがインを取るのかはレースの鍵を担うような気がしている。

次に考えたいのがザメイダンとスマイルスルーの距離感である。石神騎手騎乗時のザメイダンはとにかく自分の形に徹する競馬をしているので、ある程度の速さでは行くとは思うものの、スマイルスルー、アサクサゲンキとスピードのある固定障害をこなせる馬が居るだけに強気なリードは叶わないのではないかと見ている部分がある。となると、ザメイダンはペースを落とすのに苦労しそうで、あとは三段跳びでどれほどのリードが生まれるのかという「他力本願」な面が出てきてしまう。ザメイダンがリードを思うように取り切れない展開になるのであれば、清秋JSの位置関係の間にアサクサゲンキが混じっただけのような展開になると予想している。

ここからが少し踏み込んで予想に入っていく。三段跳びでの大きなポジショニングのバラつきが生まれない場合に限っては、スマイルスルーが他馬を「受け止める」ような競馬になるだけに、スピードが要求されるのと同時に、多少なりとも上がりを要する流れになるのではないかと個人的には推測している。となるなら、スマイルスルーの前走ほどの良さが活きるのかという疑問と同時にアサクサゲンキの台頭の可能性の高さに注目する。

昨年の京都JSは西谷誠騎手のエイシンクリックが途中で前に茶々を入れに行くような動きをしたことによって「上がりのかかる」展開になった際にアサクサゲンキの立ち回りの上手さと総合力の高さが際立ったレース内容であったと思っている。

また、この際注目したいのが「当時の風向き」。
この日は直線部分がキツめの向かい風であったこともあり、数字上としては「能力以上に上がりがかかっているように見える天候コンディション」であったことを1つ取り上げたい。当時のアサクサゲンキは39秒台と上がりを要したものの、このバックグラウンドを考えると同情の余地がある。この昨年の好走が今年にも活きそうなレース質であったと個人的には考えている+三段跳び(京都コース)経験などから今回こちらに本命を打った。

当然ながら前走圧倒的な脚力を見せたスマイルスルーも十二分にV有力候補であることに異論はない。あとは三段跳びと1つ、1つの飛越でのロスをどこまで抑え込むことが出来るかが鍵となるだろう。勝つのはおそらくこのどちらかの2頭と見る。

そしてその次点に来るのがオオキニである。スマイルスルーと2度対戦してどちらでも先着を許していることからも「実力差」があることは間違いないものの、コース替わりが味方になるのは間違いなくオオキニの方である。1つ不安要素としては、目標にする対象がスマイルスルー1頭ではなく、アサクサゲンキも居るというのは乗り難しい立場に置かれているとは思っている。ただ、逆転のパターンとしては「三段跳び」などの障害飛越でのアドバンテージを活かすことと、上がりを要した際の完璧なタイミングでの捲りを入れることの2点であると見ている。しかし、後者の展開になった際にオオキニがアサクサゲンキを先着することは困難であると見ているだけに「2着まで」のニュアンスとしての3番手評価ということにしたい。

印を打ったのは上位人気3頭のみとする。

ザメイダンに関しては求められるスピード値と上がりの値のバランスから少し厳しい競馬を強いられるのでは無いかと見ている。それだけに、石神騎手がハチャメチャに離して逃げるような展開になれば怖いものの、スマイルスルーはそれを良しとするような馬ではないだけに再現性としては低いと見ている。

レッドバロッサは流石に家賃が高いように思える。固定障害すら初めてというような立場で京都の三段跳びを有したコースで上位争いをした馬が思い付かないというのが正直な感想であり、紙面上の印からは少し評価されすぎに思えてしまう。

その他は流石に厳しいと言わざるを得ない…。

買い目

3連単フォーメーション
3、7→3、5、7→3、5、7 (4点)

上位3頭と腹を決めて勝負していきます。

皆さんに最後に伝えたいこと

重賞で7頭だてという状況が物語っているように障害界隈は様々な部分で平地競争より冷遇されており、売り上げとしても伸び悩んでいる現状です。
どうか私の記事を読んでくれた方々の中で障害競争面白い!と思って頂けた方は障害競争の馬券を100円で良いので購入して頂けると助かります。私たち障害競争ファンは今の境遇に思う部分があるものの、中々状況打破出来ない状況にモヤモヤしている部分があるのは事実だと思っています。
そんな時にフォロワーの少ない私なんかが行動を起こしても無意味だろ!と思われるかもしれませんが、どうか…どうか障害競争の売り上げ貢献のためにもご協力頂けますと大変嬉しく思います。

そんなこんなでnoteを書いていきました🙆
4日間に分けて懸命に努力して準備してきたので多少記載ミス等あっても多めに見てください(笑)

ということで終わります。
最後までご覧頂きありがとうございました!!!




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