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2025/02/23(日)帰り道の楽しさを思い出す。
昨日は「隣町珈琲」での小池昌代さんと又吉直樹さんの対談「「孤独をみがく文学」とは」を観てきました。
18:40開場なので18:45に到着したら、すでに会場はいっぱいでした。見渡す限り空いている席がほとんどなく、どこに座ろうかと眺めていたら、隣町珈琲のTさんが来て、「松下さん、小池さんと会います?」と言われて、それでは挨拶をと、事務所兼楽屋に行きました。小池昌代さんと理論社のMさんが事前の打ち合わせをしていました。邪魔をしてはいけないと思い、慌ただしく挨拶をして、会場にもどり、端っこに数席あった席に座りました。
会は2部構成で、最初の30分は、小池さんと理論社のMさんと二人で、『放課後によむ詩集』の作成にあたっての話でした。Mさんは詩人でもあり、昔ぼくのやっている横浜の詩の教室に熱心に来てくれていましたので、よく知っています。
イベントが始まりました。
なぜ放課後なのか、というところから、小池さんが、子供の頃、学校になじめなかったけれども、学校帰りの道を歩くのは好きだった、歌を歌ったり、笛を吹きながら歩いたりしていた、という話をしました。ああそうだよなと、ぼくも自分が子供の時に、授業が終わってホッとして、ぶらぶら一人で家に戻った時のことを、せつなく思い出していました。
第2部では又吉直樹さんが登場して、小池さんとの対談でした。又吉さんが事前に『放課後によむ詩集』を読んできていて、その中から気になった詩について何篇かを取り上げて、小池さんと話してゆく、という流れでした。
昨日はぼくも会場へ向かう途中のバスと電車の中で、再び読んできたばかりの本でしたで、お二人の話はどれもスーッと頭に入ってきて、ひとつひとつの話がとても納得のゆくものでした。
途中で、思いもかけずぼくの詩「コーヒーに砂糖は入れない」についても言及してくれて、なんだか急に恥ずかしくなって、体を小さくして聴いていました。
ありがたいな、と思いました。
お二人の息は終始ぴったりで、次から次へ出てくるエピソード話は楽しくもあり、頷けることもたくさんありました。
終わってまた楽屋兼事務所に顔を出して、又吉直樹さんに挨拶して、小池さんとMさんとちょっと話をして出てきました。
それから帰りに近くの中華でちょっとした打ち上げがあり、小池さんの隣に座って話をしてきました。
22:00を過ぎたので先に帰ることにしました。いつも帰り道が一緒のSさんと電車に飛び乗って、まさに、学校帰りの楽しい道を歩いている気分で家に向かいました。
さてもさても、よい日になりました。