richromatic-prayer 考察
こんぷりえ~る!らドカレ19日担当のalice fragmentsと申します。
投稿が2日も遅れてしまい非常に申し訳ないです。卒論やバイトで忙しかったり、1週間くらい体調崩していたり、記事の内容を迷走しまくっていました。かたじけない。
今回はついにアニメMV楽曲として投稿されたrichromatic-prayerについて歌詞・MVの両観点から考察していきます。
さっそく本題に入っていきましょう。まずは曲名から。
(MVについてですが、著作権が怪しいので該当シーンのスクショは貼りません。ご自身でMVの該当箇所を見ていただけると幸いです。)
1. richromatic-prayerというタイトルについて
まずは、それぞれの単語の意味について見ていきましょう。
richromatic・・・色の三原色
prayer・・・祈り、祈る人
を意味します。この2つを合わせたrichromatic-prayerという曲名。まさにLa prièreを意味しています。
ここで、色の三原色について解説していきます。色の三原色はシアン、マゼンタ、イエローの3色のことで、混ぜ合わせることにより基本的にすべての色を作ることができます。
同じような概念として光の三原色が存在します。こちらの方が聞きなじみのある人が多いのではないでしょうか。光の三原色は、赤、緑、青の3色のことで同様に、混ぜ合わせることにより基本的にすべての色を作ることができます。
光の三原色、色の三原色この2つの似通った概念ですが、一つ大きな違いがあります。それは、光の三原色は3色すべてを混ぜ合わせると白になりますが、色の三原色は3色すべてを混ぜ合わせると黒になるということです。これらはそれぞれ加色混合、減色混合と呼ばれます。どちらも三原色を混ぜ合わせる比率によってさまざまな色を表現できます。
ではなぜ混ざると白になる光の三原色ではなく、混ざると黒になる色の三原色が採用されたのでしょうか。
考えられる要因としては、
・色の三原色のほうがLa prièreメンバーそれぞれの色とマッチしている
・光の三原色を表す単語が存在しない(私が調べた中ではですが)ため語感の良いrichromaticのほうがよかった
がぱっと思いつきます。しかし、それだけなのでしょうか?
私はこれに加え、加える(+)の概念だけではなく、減らす(-)の意味合いを入れたかったからではないのかと考えます。詳しくは歌詞の考察で詳しく言及します。
歌詞の考察は長くなりそうなので一旦、MVの考察を置いておきます。
2. MVの宇宙空間について
MVを見たときに疑問に思った方もいるのではないだろうか。なんで宇宙空間にいるねん。MVにはありがちな謎空間だよねで終わらせようと思えばできるのですが、こういうところを掘り下げていくのが考察というもの。
とりあえず歌詞をざっと見てみたもののこれと宇宙要素はない。となるとMVとその他の要素から引っ張ってくるしかない。
宇宙といったら星だからGemini Syndromeかアルビレオ?でもそれらは宇宙というより星座の要素が強い。他に何かあるかな…と考えてみたところあるではないですか。「Flyby Anomaly」が。
そもそもFlyby Anomalyとは何か。この概念について知っている人は非常に少ないのではないのでしょうか。
みんな御用達Wikipediaから引用。卒論じゃないから許してください。
Flyby Anomaryは作詞のいつきちゃんが軌道変更と予測以上に加速していって欲しいという思いにぴったりの単語だということでこのタイトルになったそうです。
La prièreの3人を乗せたつぼみが、MVの0:23, 0:33あたりでは軌道上を周回しているように見えますが、0:48あたりから周回軌道上を脱しようとし、0:54あたりでは見事に脱しています。これはまさにFlyby Anomaryなのではないでしょうか。
そして宇宙というのは比喩でもあると考えられます。宇宙とは、人類にとってまだまだ未知の場所。Flyby Anomaryにおける「まだ見ぬ未来」を表していると思われます。
他にもInfinity Rageではより直接的な言及がなされています。
宇宙とは、拓いていく宇宙(そら)であり、未発見領域そのものなのです。そしてこれは「∞の明日」そのものなのです。
以上より、この節についてまとめると、宇宙空間は、
・Flyby Anomaryで飛び立つ場所
であり、
・La prièreの切り開いていくまだ見ぬ未来の比喩
なのだと考えられます。
3. MVにおける花について
次はMVにて色々と登場する花についてです。①0:03~0:06における3人から舞い散る花びら、②0:28~0:32における3人を拘束する花、③0:34あたりで登場し、サビで一つの光になる花、④宇宙空間を飛ぶ花開くステージの4つが登場します。
色に関してはそれぞれ3人を表しているということは誰でもわかると思います。ですので、それ以外の要素について考えて行こうと思います。
まず、①と②に関しては、負のイメージを表すものとして花が使われています。①の花びらの散るシーンは、咲いた花が散るという衰退であったり落ちぶれるといった意味のとれる表現だと思われます。これは分かりやすいですね。
そして②のシーン花に囚われるLa prièreの3人。ここの歌詞は、
となっています。MVと歌詞とを合わせて考えると、花に囚われているのは「もどかしいばかりで 上手く笑えなくて 泣けもしなかった夜」を表していると考えられます。そしてこのシーンをよく見ると、上を見上げていて、かつ目にハイライトがきちんとあるんですよね。これは芽生えた夢があるということを表しているのだと思います。
ここで花=夢と考えられるということは、①の花の散るシーンは具体的には、夢破れるといった意味として捉えることができますね。
そして③の部分、ここも歌詞を見るとわかりやすいと思います。
ここでこの花というのは「芽生えた夢=まだ小さくて 頼りない光」のことだとわかると思います。花が光り輝いていること、歌詞で「確かに、僕らを照らした」とあることからもわかりますね。
そしてサビ前の次のシーン。3人がその花を持ち寄ってステージ中央に集います。
「交差するthree primary colors 出逢えたから 刹那 溢れた」
three primary colors=三原色ですので、それらが交差し、出逢った=La prièreが結成されるということを示しているのだと思われます。そしてステージが花開く=刹那 溢れた ということなのでLa prièreの誕生を意味するのだと思います。
そしてサビの1:07~の部分。
ここで3人の夢を表す花を中心に集めていきます。それぞれのもつ色は互いに、違ったもので自分に足りないものを持っている。だからこそ惹かれ合った。めちゃくちゃエモい歌詞である。まさに三原色ですね。
ここは見たまんまだと思います。しっかりと歌詞の内容とMVの表現が合致しています。3人の色がひとつになって花火となって咲く=夢が叶うという表現ととれます。3人だからこそ叶った。それが強調されていて良いですね。
最後に④について。この大きな花はステージを表しているとわかりますよね。ですがただのステージとらぷり3人だけではなく、観客もいるということが見て取れると思います。つまりこの大きな花というのはラプリの3人と観客がいてこそ作り上げられるものだという考えられます。③のときと同様に考えると、その花が開く=夢が叶う を意味すると予測できます。つまり、La prièreの3人とそれを応援する人々がいて初めて叶えたい大きな夢が叶うということを表現しているのでしょう。これは1ファンとして非常に感慨深いものを覚えます。自分一人の応援は小さなものですが、それがLa prièreの力になっていると考えると素直に嬉しくなりますね。
この節をまとめると、このMVにおける花というものは、夢を表す象徴だと考えられると結論付けることができます。そしてその花のありようによってさまざまな状態が表現されていることが分かりました。
4. それぞれの歌詞の考察
そしてついに、歌詞の考察に入っていこうと思います。すでに考察した部分に関しては飛ばしていきますのでご了承ください。では、まず最初の部分から。
「祈り奏でる生命の共鳴」。これは3人で歌うこと、3人で作り上げる歌のことではないでしょうか。
「触れてみたい この奇跡の証明」。奇跡の証明について考えてみたのですが、この時点だとよくわかりませんね。「わからないことはそっとしておいて、一旦先に進む」。国語の読解の基本ですね。ここは一度保留して先に進んでみましょう。
「richromatic 手繰り寄せて」。これは3人それぞれがお互いを手繰りよせる、つまり集うことを意味していると思います。
1番のサビの部分ですね。
「重なり合えば何色にでも輝ける」
これはrichromaticであることがちょうどよく当てはまりますね。三原色だからこそ重なり合うことで何色にもなれる。様々な曲を幅広く出してきた、まさにLa prièreを表していますよね。多様な種類の曲を出してくれるLa prièreはやはり神。
「君が居たから芽生えた衝動 知ってみたい この軌跡のend roll」
仲間と出会えたからこそ夢を叶えたいと思えた。そしてその結末を知ってみたいと思えた。La prièreの絆が感じられる歌詞ですね。素敵です。
「鏡の中で砕けた心」
鏡は自分を映し出すもの。鏡の中で砕けたということは自問自答の果てに心と夢は砕かれ、その傷が残り続けているといった感じでしょうか。
「時々ズキズキ痛むけど君がいればもう怖くない」
そしてここできちんと対比構造になっていますね。1人ではどうしようもなかったですが、仲間がいることによって立ち上がれる。立ち向かる。
La prièreの絆がさらに強調されていて良いですね。
「光と影 Three primary colors 出逢ったから 刹那残したい」
それぞれの色には光も影もある。でも出逢ったからこそ少しでも残したい。ということでしょうか。光しか見せたくないではなく、影も受け入れて残していく。非常に強い在り方ですよね。そういうLa prièreだからこそ好きになったのかもしれません。
2番サビ前半部分。
「祈り奏でた思いは鮮明」
自分たちの思いを結晶にした歌、そしてそれを作り上げた思い出は鮮明に残っているということでしょうか。
「引き寄せ合う この奇跡は必然」
3人で引き寄せ合うこの奇跡は必然である。この奇跡というのは、3人がであったことであり、作品を作っていくということなのではないでしょうか。
なんとなく読みといていくうちにわかってきました。
「足りない色なら いつだって君と染め上げる」
これまた三原色を用いた表現ですね。ただいつだって君と染め上げると信頼が深まった表現になっているところがとても良いですね。
そして2番後半部分。ここの歌詞は良いメッセージが込められていますね。
ここで1のタイトル考察の部分で出した減色混合の話が活きてきます。
「それぞれが持ち寄った孤独」。そう明らかにマイナスのものを持ち寄っているんですよね。でもそれが「モノクロだった未来を彩る」、そして「どこまでだって不可能だって越えられるよ」と繋がる。
そう、これは光の三原色ではできない表現なんですよ。プラスではない、マイナスだからこそ彩れたものがあるんですよ。ここがrichromatic=色の三原色が最も活きている部分だと思います。
この部分は歌詞のとおりだと思います。3人だからこそ支え合える。何かを成し遂げられる。そのことが強調されていますね。
ここは1番のサビと一緒ですね。
ここまでくると触れてみたい奇跡の証明の意味もなんとなくわかってくるのではないのでしょうか。
3人が出会えた奇跡。3人で紡いだ軌跡。その意味に、結末に辿り着きたい。
そういった感じでしょうか。
「重なり合えば何色にでも輝ける」
そしてこの歌詞。1番と同じはずなのにめちゃくちゃ信頼度MAXな歌詞に感じません!?ここまでの積み重ねが言葉の重みをさらに出していますね。
ラスサビの部分。
「君がいるから鳴り響く鼓動」
仲間がいるからこその生きている実感。とてつもない信頼を感じますね。
「たどり着いた無限へのStart line」
これはMVの宇宙とも関係しそうですね。無限=宇宙のスタートラインに立てたということ。まだまだ進んでいくという意思の表れ。最高ですね。
「足りないからこそ 違うからこそ 信じあえるの」
惹かれ合うから信じあえるに。3人の絆が何よりも絶大だということがひしひしと伝わってきますね。尊さの極致です。
そして最後。
「今 螺旋描き ひとつになる richromatic 強く祈り 煌めいて」
もうここまで来ると何も言うことはありません。La prièreを全身で感じろ。
La prièreは最高です!!!!!!!!!!
5. おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。ここまできちんと考察をまとめたのは初だと思います。良い経験になりました。読みづらい部分もあったと思いますが、最後まで読んでいただけて嬉しいかぎりです。
本考察はあくまで一個人の考えたものにすぎないので、抜けがあったり、間違っていたりすると思います。ですのでみなさんも自分なりの考察や意見をどんどん出していただけるとありがたいです。
それでは本当に最後まで読んでいただきありがとうございました。
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