個性を貫く古着×BAR 第2回
多くの人に愛される古着と、
Barを掛け合わせた斬新な知る人ぞ知るお店。
Sunny Collection(サニーコレクション)
という古着屋さんに取材しに行ってまいりました。
前回に引き続き今回は、
商品のことや、仕入れ先のこと
について綴っています。
前回の記事をまだ読んでいない方は
そちらもぜひお読みください!
※Q&A形式で綴っています。
「Q.」は全てR不動産の学生、
「A.」は全て店長の渋谷知喜さんです。
仕入れ先と海外のお話
Q.洋服を仕入れているのは海外ですか?
A.海外からも仕入れたりしているけど、
国内の方が多いんじゃないかな。
ここ3、4年コロナが流行って
海外に行けなかったのもあって、
国内の卸専用倉庫に行って仕入れてるよ。
最近だと海外に行って仕入れてくることもあるよ。
動画を撮ってその様子をYouTubeにも上げたり
してるんだよ。
サニーコレクションYouTube
動画編集は全て芸工大卒のあまねさんが
やってくれてる。
Q.海外だと今までどこに行ったことが
あるんですか?
A.国で言ったらタイとアメリカに行った。
Q.アメリカがお好きなんですか?
A.アメリカの文化が好きなんだよね。
服と音楽と映画。
Q.アメリカの友達はいらっしゃるんですか?
A.何人かいるね。英語もカタコトなら少し。
Q.タイもお好きなんですか?
A.アジアで一番古着が集まるのがタイなんだよ。
昔の話になるけど、
ヨーロッパやアメリカはキリストの地域が多くて、
キリストの教会に住民自身のいらない服とかを
寄付していたんだよ。
教会が寄付されたものを
リサイクルショップのようにして売って、
売り上げがそこの教会の運転資金になるという
仕組みが元々あったんだ。
そこで売れ残った古着が救援物資としてアジアに
流れてくるんだけど、
アジアの拠点としてノンクルアっていう
タイの街に多く集まるんだよ。
街全体が卸し売り市場って感じ。
黙っててもすごい量が入ってくるから、
商売人たちも集まる。
仕事の面以外だと、タイ人は
みんなニコニコしてて良いんだよな。
タイはゴミが多いし日本と違って下水もきっちり
されていないけど、そのゆるさが良い。
日本の街は綺麗だけど、出来上がりすぎてて、
あれやっちゃダメこれやっちゃダメで
窮屈になってくる。
その窮屈さを感じてきたらタイに行くんだよね~
あとタイは物価が安いね。
1食200円くらいあれば足りるし、
ホテルもピンキリだけど良いホテルも
2000円くらいで泊まれる。
タイだと半分くらいサボって遊んでもいいけど、
アメリカだとホテル代2万、
レンタカー1日1万、
食事も日本の3、4倍かかるから
サボってる時間がないんだよね(笑)。
アメリカは2回行ったことがあって、
1回目は友達3人と。2回目は一人で。
Q.行った際はどれくらい滞在されるんですか。
A.一人で行ったら2週間くらい。
半分仕事して半分は遊んでる。
どっか食べ歩きしたりバー行ったり。
子供が二人いて、一緒に海外に行くときは
一人ずつ交互に連れていく。
小さい子供を両方連れて回るのは大変だからね。
奥さんも含め、家族4人で行くときは
4泊くらいかなぁ。
店内の商品について
Q.お店に置く古着の系統は決まっているんですか。
A.基本的には決まってるね。
デザイン性があってオシャレと言われる服より、
機能性重視の服とか
カッコつけていない服が好きだから。
ポケットが斜めになっているものとかでも
理由があればいいけど、
デザインに理由がない服だったら
あまり置きたくない。
コロナが明けてお店を再開したのが
去年の4月で
そこからはそんなに厳しく決めてないんだけどね。
Q.では去年の4月までは機能重視だったが、
今は若い人たちが増えたためデザイン性が
ある服も置いているという感じですか?
A.そうだね。
前まではアメリカで作られた服しか
置いていなかったんだけどね。
1970年代くらいから服のつくり方が
変わったんだよ。
この今着ている服(店長着用の服)も、
もとは作業着だから、丈夫さや、
いかに壊れないかが重要視されてた。
昔は良い生地を使って
アメリカ人が自分たちの手で作っていたけど、
中国の影響で、
低コストで大量生産の方向に
産業が進んだんだよね。
そちらの商品の方が良いと言う人も多いけど、
自分は嫌だったのね。
でも最近は若い人も来てくれることが増えたから、
幅広いお客さんに向けた商品を置いているよ。
Q.以前と服の価格帯に変化はありますか?
A.以前はTシャツ1枚で5万円、
ジーパン1本10万という骨董品のような商品が
8割だったんだよ。
今は4割ビンテージ、6割レギュラー。
大学生のお客さんが多くて、
レギュラーは学生でも買えるような
3000~5、6000円のものが多いかな。
実際に高校生とかも来てくれて、
リピートもしてくれてるよ。
Q.今後の古着屋のスタイルはどのような感じを
考えていますか。
A.根本的にあるのは当時の作業服、制服だね。
目的があって作られたものを集めるのは
変わらないかな。
でも、ビンテージは年々高くなるものだから、
それだけで山形で続けていくのは厳しいんだよね。
お客さんの中でもビンテージに興味あるのは
10%くらい。
1日10人来たとしたら1人のレベル。
90%の人にも買って貰えるような服を用意
しないと商売としてはやっていけないね。
カフェの方も変わらず続けていきたいね。
古着屋だけだと立ち話はなかなかしにくくて、
もっと深い話をしたい、
物好きが集まって面白い話がしたいと思って
カフェをつくったんだよね。
今回はここまでになります!
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
ぜひ、この記事の最後のリンクから
サニーコレクションのHPをチェック!
次回で最終回となります!
次回の内容は、
店長の経験談
となっています!
次回更新予定は
2024年4月4日(木)
お楽しみに!
(文章・写真)尾原 露夏、二戸 こゆき
店名
Sunny Collection サニーコレクション(古着屋)
Sunny Side サニーサイド(喫茶)
営業時間
Sunny Collection 11:00~19:00
Sunny Side 12:00~19:00
バー 18:00~最長24:00
※バーは、月2回(第2土曜日と第3金曜日)の
パーティの際、また予約があった際のみ営業
※食べ物の提供は、バー営業または貸切営業の
時間帯のみ
定休日
Sunny Collection なし
Sunny Side 火曜日・水曜日
住所
〒990-0831山形県山形市西田2丁目4-13
HP