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株価を意識したPBR経営の「ダメ開示」の公表 - 投資家との目線のズレを解消する

PBR経営の「ダメ開示」の公表

本日の日経新聞に次の記事がありました。

「ダメ開示」というタイトルがなかなか面白いですね。なかなかギャップが埋まらぬ投資家と企業との目線について、優れた事例を見せるなどしてきたが、ダメな開示はこれだと示す策に打って出るようです。この新聞報道の背景等について簡単に解説をしたいと多います。

株価を意識した経営の開示企業群は3つに分類

24年8月30日に東証が「『資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する今後の施策について」を公表しています。この中で東証は以下のように今後の対応について3つの企業群に分けています。

◆ 企業群➀:自律的に取組みを進める企業
◆ 企業群➁:今後の改善が期待される企業
◆ 企業群③:開示に至っていない企業

企業群➀は問題ないですが、➁と③の企業群が課題とされています。特に企業群➁に該当する企業について、東証はここに促進・サポートを当てていくようです。子供の学習塾で例えると、今後成績が伸びる余地のある子供(企業)のクラスに焦点を当てて、勉強の仕方やコツを教えて、成績を伸ばそうという取組みをするといったところだと思います。当然と言えば当然ですね。

投資家と企業の目線のズレを解消する材料の提供

企業群➁への具体的なサポートは次のとおりです。

この企業群➁に属する企業について、投資家の目線とギャップのあるポイント・類型化した事例等についてポイント・事例集のアップデートをするようで、それが11月上旬予定です。
本日、東証の市場区分の見直しに関するフォローアップ会議が開催されます。この記事を投稿しているお昼の時間帯ではまだ公表されていませんが、恐らくここで今後の開示に繋がる資料の議論がされると思いますので、資料が公表され次第、また、後日、紹介したいと思います。

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