わかもと製薬への株主提案
本日の日経新聞にアニマルウェルフェアを求める株主提案が日本でも出始めたということで、わかもと製薬に対する投資会社の株主提案の記事が次のとおり掲載されていました。
実際にわかもと製薬の株主総会の招集通知を見ると第6号議案に「実験動物の動物別購入頭数の開示を定款目的事項へ追加する定款一部変更の件」として、動物別購入頭数を開示するよう定款変更を求めています。提案の理由は次のとおりです。
国際的な基準理念の3Rの原則が守られるよう透明性を高めてもらうことを求めているようです。
これに対して、わかもと製薬の取締役会は次のとおり反対の意見表明をしています。
ESGの広がりに伴い専門的な株主提案が増えますね
私はこの分野は全くの門外漢ですので、今回の株主提案をどう判断すれば良いかよくわかりませんが、新聞記事によれば米国では動物福祉の株主提案は急増しているようですね。投資会社は、この株主提案でわかもと製薬の企業価値がどう向上すると見ているのでしょうか。
多分、これによりESG投資の金が向かうことを期待しているのかも知れません。けど多くの機関投資家の議決権行使担当者は、今回の株主提案をどう判断すれば良いのか判断に迷うのではないでしょうか。動物福祉に精通している国内機関投資家は少ないと思います。
いずれにせよ、企業価値向上という名の下に今後とも色々な株主提案が増えるかも知れませんね。