機関投資家の議決権行使基準 - 大和アセットマネジメントが基準を改定
議決権行使基準を改定
来年の株主総会に向けて機関投資家各社が議決権行使基準の改定を開始しますが、大和アセットマネジメントが11月20日に基準改定を公表しました。以下のとおりです。
https://www.daiwa-am.co.jp/company/stewardship/files/guideline_202406.pdf
主な改定の内容は次の点です。
◆ 業績基準
◆ IRの実施に関する基準
◆ 役員のジェンダーの多様性に関する基準
◆ 資本コストや株価を意識した経営
◆ 社外役員の取締役会出席率
業績基準 - 経営の成果はROEのみで判断
改定の詳細は以下になります。
これまではROEが低くてもPBR1倍超えであれば業績基準に抵触しないとしていましたが、このPBR要件は外したということです。「経営の成果はROEのみで判断すべき」とあります。
もっとも株価は重視しないのかというとそんなことはなく、PBR1倍で足切りをすると「1倍を超えれば合格」と考える企業も増えてしまうので、そういう誤解を生じさせないよう廃止したようですね。
ちなみに、大和アセットはROE5%等の明確な数値基準は設けておらず、同一業種内で下位33%を下回る状況が3期連続で続く場合に反対となっています。