コスモエネルギーと旧村上ファンド系との攻防④ ー 攻防は終わりですね
最近、欧州CSRD関係でダブルマテリアリティ評価の分析などもしているのですが、インパクトマテリアリティについて少し深い知識が必要になり、情報収集をしています。インパクトマテリアリティとは、企業が環境・社会に与える影響のことをいいます。
少し前に金融庁がインパクトマテリアリティに関する報告書を出していたりするので、週明けに読み込む予定です。
さて、コスモエネルギーと投資ファンドの攻防ですが、12月1日にコスモエネルギーが「当社株券等の大規模買付行為等に係る 大規模買付行為等趣旨説明書の取下げに関する書簡受領のお知らせ」を次のとおり公表しています。
https://www.cosmo-energy.co.jp/content/dam/corp/jp/ja/news/2023/12/01-3/pdf/231201jp_03.pdf
投資ファンド側が、コスモエネルギーに提出していた大規模買付行為に関する趣旨説明書を取り下げるという内容です。昨日、これを見たときに、買収防衛策議案についてISSの賛成推奨もあり、投資ファンド側は買収を諦めるのかなと思いましたが、本日の日経新聞等の報道のとおり、投資ファンド側は、保有するコスモエネルギーの株式を岩谷産業に売却したようですね。
これでコスモエネルギーも買収防衛策の導入に関する臨時株主総会の開催もなくなるのだと思いますので、これでコスモエネルギーと旧村上ファンド系の投資会社との攻防は終結ということですね。