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機関投資家の議決権行使基準 - 三菱UFJアセットマネジメント~27年からはROE8%+PBR1倍以上
今回は三菱UFJアセットマネジメント
本日は三菱UFJアセットマネジメントの議決権行使基準です。これまでnoteで紹介した会社は以下になります。今回で6社目です。
◆ アセットマネジメントOne
◆ 野村アセットマネジメント
◆ 三井住友トラスト・アセットマネジメント
◆ 三菱UFJ信託銀行
◆ 日興アセットマネジメント
◆ 三菱UFJアセットマネジメント
24年4月1日改定の議決権行使基準は以下になります。https://www.am.mufg.jp/assets/pdf/investment_policy/giketsu_240830.pdf
三菱UFJアセットの取締役選任議案
次の場合には代表取締役の再任に反対とあります。
過去 3 期連続で自己資本利益率(ROE)が一定水準 (5%)を下回る場合。
なお、2027 年 4 月 1 日総会より以下の基準を適 用(当初 TOPIX500 組入れ企業を対象とするが、 対象は拡大する方針)
■過去 3 期連続で自己資本利益率(ROE)が 8%を 下回りかつ PBR が 1 倍を下回る場合
■時価総額や業界影響力の大きい企業に対しては、 エンゲージメント等の結果、資本コストを意識した経営方針が確認できない場合は、2027 年 4 月以 前でも反対行使することもある。
ROE5%未満が3期連続の場合は反対ということですが、27年からはROE8%+PBR1倍未満とハードルが上がる予定のようです。加えて、この基準は一定規模の会社は早期適用もあるようですね。三菱UFJは、ミニマム基準を伊藤レポートが企業に求める8%に上げることを宣言しているということです。伊藤レポートが出たのが2014年ですので、さすがに10年以上経過しているので、企業は最低でもROE8%は達成せよということだと思います。
本年4月に「議決権行使基準(国内)の見直しについて」ということで以下の内容を公表しております。
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三菱UFJ信託銀行も27年4月からROE基準を8%に引き上げ、かつ、PBR1倍基準を導入予定です。三菱グループということで平仄を揃えているのだと思います。