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" 値切る " という行為

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・書評家・エッセイスト として、
自らを定義しています。

先日 自動車の購入契約をしてきた。

※ そのときの小話 ↓

ところで 自動車の購入にあたって、
値引き交渉というのは
世間では一般的なものなのだろうか。

私の周り(職場の同僚など)の
話を聞いていると、
割と少なくない印象がある。

だが、私は一切 値引き交渉はしなかった。
それには私なりの哲学があるからだった。

今回はそんな話。


違和感はなかった

そもそも今回は 私が
「この車を買いたい」と決めて
ディーラーに赴いた。

同クラス・他メーカーの車種とは
既に自分なりに比較を行った上だから、
試乗して不満がなかった時点で
迷いはなかった。

もちろん人によっては、複数のディーラーで
営業の話を聞いたり試乗比較したりして
決める場合もあるだろう。

私の場合は 自動車に対しては
そこまでこだわりが強い方ではないから、
この決め方で十分だった。

さて購入を決心したところで、
オプションや諸経費を含めた見積作成。
払総額を見た第一感は
「安くはないが、こんなもんだろうな」

乗り換えには 今乗っている車の
車検のタイミングも考慮していたから、
その日は試乗と見積だけで帰った。
これが7月の事。

9月にセールをやるであろうことも
予想はついていたし、
車検と納車のタイミングを見ても
9月に契約するのがベストだったからだ。

売りたいの?売ってほしいの?

…で、購入契約に行ったのが先日の話。

先日の見積内容の確認と
オプションの一部変更だけして、
出し直した見積に対して私は
「それでお願いします」のひと言。

「少しでも値切ってやろう」という気は
さらさらなかった。

私は 今回の車が欲しいと思ったから
買いに来たのだ。
必要以上にへりくだる気はないが、
立場としては
「この車、売ってください
という感覚である。

決してディーラーが
「どうかこの車を買ってください
と売り込みに来たわけではないのだ。

もちろん相場感を
大きく外れた見積額だったら、
一度は「これってどうよ?」と
確認するかもしれない。

それでも「この価格はないな」と思えば、
「じゃあ、買いません」と言って
退店するまでだ。

だが、出てきた見積は
メーカーのホームページで行った見積と
そうかけ離れたものではなかった。
それを納得して買いに行ったのだから、
私にはそれ以上 値切る道理はないのである。

もしこれが何かの理由で
立場が逆転したとして、
「買ってください」と売り込まれたら
事情は違っているだろう。

そもそも自分が必要性を感じていないものは
買わない主義であるが、
「 A と B のどっちの車を買おうか迷っている」
というシチュエーションで売り込みをされたら
購入を考えることにはなるだろう。

そうなったら、私も多少は値切ることを
考えるかもしれない。

私は あまり非情になれない人間だから、
目の前の人から「どうしても…」と言われると
無下にはできないのだ。

たとえば
「モノとしての価値は A も B も同等」
ならば、あとは決め手になるのは
「人間関係(知り合いの紹介だったとか)」か
「価格」である。

さすれば「どうしても…」と
相手が来るなら、
○○妥協ラインまで勉強値下げできるなら
 買ってもいいよ」

と答えることになるであろう。
私は別に、目の前のその人から
買わなくてもいいのだ。
少なくとも それを
「望んで」いるわけではない。

立場をわきまえる

「買ってください」なら
値切るのもありだろう。
特に海外の個人商売なんかは、
値切られるのが前提の
価格設定であることも多いと聞く。

だが「買いたい(売ってほしい)」ならば
値切るのは筋違いだと思う。

もちろんビジネスの場では、
「買いたい」側であっても
折衝を求められることはあるだろう。

私も仕事の都合上 やっているのは事実だが、
個人的な信念には反しているから
あまり気分のいい仕事ではない。

人の考え方は それぞれだ。
あなたが どう値切ろうと(値切るまいと)
私がどうこう言う筋合いはない。

あくまで私の人生哲学のひとつ。

ただ、これを機に
一度自分の買い物に対する哲学を
見直してみてはいかがだろうか。

お読みいただき、ありがとうございました。

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