徒然と競馬歴を振り返る
みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・書評家・エッセイスト として、
自らを定義しています。
今回は こちらの企画への参加記事になります。
企画参加記事を中心に
note でも これまで何度か書いてきたが、
私の趣味のひとつが競馬観戦。
競馬の楽しさを知ってから、
かれこれ もう 15年以上は経つだろう。
特に何ということはないのだが、
思い出巡りがてら 徒然と書いていきたい。
競馬好きとなるバックボーン
私は両親との関係性は あまり良くない。
私自身 親のことを好いていないのであるが、
それでもやはり その手で育ててもらうと
意識的にせよ無意識にせよ
親からの影響は受けるものである。
それは趣味においても言えることで、
私の父は競馬が好きだった。
よく会社の同僚と競馬を観に行ったり、
地元に一番近い競馬場にも
家族連れでいくことが しばしばあった。
その頃は 競馬にも馬自体にも
特段 興味を惹かれることはなかったが、
どういうわけか当時 競馬界の頂点を競っていた
「ナリタブライアン」と
「サクラローレル」だけは
私の頭に その名がインプットされたらしい。
小学校の授業でソーラーカーを作ったときに、
なぜか「サクラローレル号」と名付けたのは
今でも覚えている。
その2頭なら、断然
ナリタブライアン の方が
好きなんだがなぁ…
当時の Naseka 少年の考えは よく分からぬ。
完全覚醒した大学生時代
きっかけはゲーム
競馬に接点はあれど、しばらくの間は
自身がのめり込むことがなかった。
転機が訪れたのは、ひとり暮らしとなった
大学生時代である。
当時の私はゲーム大好き少年。
ただし親には小学生時代のSFC以降、
あまり良い顔をされてなかったから
表だってやることができなかった。
(友達の家や、夜中にコソコソはやっていたが)
ひとり暮らしが始まって、
早速やったことの ひとつは
ゲーム機を買うことだった。
潤沢にお金があるわけじゃないので
ソフトは中古品から探していたのだが、
その中のひとつに 実家で父がやっていた
「ウイニングポスト5」があったので
特に深く考えもせずに買ってみた。
(たしか500円くらいだったと思う)
今から考えると不思議でしょうがないのだが、
リアルな競馬に明るくなかった自分が
よくもまあ このゲームにハマったと思う。
一部オマージュされた
架空の存在があるものの
基本的にはリアルに忠実な世界観。
ある程度 競馬に明るい者なら、
そのオマージュの元ネタも
簡単に特定できる。
このゲームは自分が馬主になって、
競走馬を配合・生産から競争させて
様々なタイトルレースで活躍させることが
目的となる。
この「配合」においては、
実在したサラブレッドの名前が
たくさん出てくるので、プレイするうちに
やれ「どの馬が速かった」だの
「どの馬はスタミナがあった」だの
知識がついてくるし、
知識がつくと 興味まで湧いてくる。
ちょうどその頃 私の友人界隈では
ニコニコ動画がブームだったから、
(ニコニコ3大宗教が全盛期の頃)
同サイトで競馬動画も見るようになった。
まさしく ここで
私は競馬(観戦の)沼にハマることになる。
レース " 実況 " の魅力
実際のレース動画を見てみると、
ゲームとは違った大きな魅力に気付いた。
それは「実況」の存在である。
今のウイニングポストが
どうなっているかは知らないのだが、
当時やっていたソフトは
レース実況は字幕のみであった。
私が競馬を愛しているのは、
その「ドラマ性」故である。
競走馬自身は もちろんのこと、
それに跨る騎手、
調教師や生産者、馬主 …
あるいは ライバルの存在 …
血縁にある親子や兄弟の因縁 …
そしてファンを惹き込む
もうひとつの魅力が
レースの実況なのである。
最近の競馬中継に
些か物足りなさを感じるのも、
この「実況」によるところが大きい。
賛否両論あるのは承知の上だが、
ここ10年くらいの競馬実況は
「ありのままを伝える」ことに
重きを置いているような気がする。
言い換えれば「余計なことは言わない」
敢えて悪く言えば「面白みがない」
平成中期までの競馬実況
(特にTV中継)においては、
ドラマティックというか
詩的(時折は私的)な言葉と
熱意が込められているものが
多かったように思う。
印象的なアナウンサーを挙げれば
杉本清 氏、馬場鉄志 氏、三宅正治 氏 …
中でも 特に私が好きな実況は
堺正幸 氏のものである。
「あっと驚くギャロップダイナ」
「これはビックリ、ダイユウサク」
「トウカイテイオー、奇跡の復活」
長らく競馬ファンの
印象に残るフレーズや実況は、
彼らによって生み出された。
対して 今の競馬実況では、
どんなにドラマティックなレースでも
強く印象に残るフレーズは
まったく見かけないので
私にはどうも物足りない。
(あくまでも個人の趣向の話)
とにもかくにも
ウイニングポストと競馬実況をキッカケに、
私はリアルタイムと並行して
過去の競馬にも注目を深めていった。
私が一番好きなサラブレッドが
世代を外れた トウカイテイオー であることは、
ここに起因している。
(「生で観た中で」一番好きなサラブレッドは
オルフェーヴル である)
現地観戦も
そんな競馬にどっぷりの学生生活を終え、就職。
会社員としてスタートした
社会人生活で奇遇だったのは、
同期入社に
私より競馬好きな男がいたことである。
約4カ月の研修期間を
共に過ごした彼の影響で、
私は新たに「自分の意思で」
現地観戦をすることを覚えた。
初めて行ったのは、2010年の皐月賞。
大好きな武豊 騎手が1カ月前に大怪我をして
主戦騎手が乗り替わりとなった
ヴィクトワールピサ が勝ったレースだった。
エイシンフラッシュ が勝ったダービーは
中京競馬場のモニターで見ていた。
それから ショウワモダン が勝った安田記念も
東京競馬場で生観戦した。
(あのときは リーチザクラウン を応援していた)
研修が終わって同期の彼とは離れたが、
それでも私は
ひとりで競馬場に行くようになっていた。
そう考えると 同期の彼との出会いは
私にとっては とても大きかった。
今は少し落ち着いたが
地方への転勤
そして結婚を転機に、
現地観戦からは だいぶ離れた。
今は専ら、日曜15時から
1時間の中継を見るくらいに限られている。
だが、これまで(生でも動画でも)見てきた
競馬の感動や知識は忘れることはないし、
今でもレースを見れば ワクワクする。
GⅠのファンファーレなんか聞こうものなら、
心が躍り出してしまう。
ことあるごとに言ってきていることだが、
競馬は「スポーツ」あるいは「ドラマ」として
観戦するだけでも 十分に面白い。
(もちろん賭け事として楽しむのも一興だが)
………
本当に徒然なるままに
文章をしたためていたら、
こんなに長くなってしまった。
特にオチを用意していたわけでもないから、
どう締めたものかも分からないのだが
「とにかく競馬は面白い」
ということで、お茶を濁すことにしよう。
お読みいただき、ありがとうございました。
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