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福島が一番アツい季節!

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・エッセイスト書評家 として、
自らを定義しています。


☀この記事はクロサキナオさんの企画参加記事です☀
#クロサキナオの2024SummerBash

https://note.com/kurosakina0/n/nca6ac9a35baa


note の世界に飛び込んで 半年が過ぎ、
この世界では初めて迎える夏…

あつい、アツイ、ATSUI ……

まだ 梅雨明け発表もないというのに、
連日の この暑さである。
つい先週末なんかは、
最高気温 40℃に達するかという
まさに「災害級」の猛暑。

まったく、この先が思いやられる。

さて、七月七日は 皆さんご存じの七夕。
残念ながら私は休日出勤で、
妻との七夕デートは叶わず。

勤務先は重工業系の工場なので、
現場に エアコンなんてものはない。

休憩時の事務所以外は、
屋外にいるのと変わらないほどの暑さ。
屋根の下だから直射日光からは避けられるが、
その分 風が通らなければ 蒸し風呂状態。

どっちがいいのかなんて分からないし、
暑さのせいで考えようにも頭も回らない。
眩暈めまいで グルグルしそうにはなる)

そんな暑い七夕の日だったわけだが、
福島市は また違った意味で
アツい1日だったことだろう。


福島名物「七夕賞」

毎年 七夕前後の日曜日は、
福島競馬場(福島県福島市)で
名物重賞「七夕賞」が開催される。

中央競馬の中では「ローカル競馬場」に
位置づけされる福島競馬場

GⅠどころか GⅡ レースすら開催されないが、
数少ない重賞レースの中でも
1年の中で特に盛り上がりを見せるのが
この「七夕賞」である。

特に今年は久方ぶりの七夕開催、
仕事がなければ 生で観たかったなぁ…

…いや、嘘だな。
「生 ” 放送 " 」で観たかった。

重賞開催ともなると、競馬場の周りは
朝から車でいっぱいになる。

競馬場付属の駐車場なんて すぐに埋まるし、
近隣住民の小遣い稼ぎの駐車場は そりゃ高い。
1日 数千円なんて、そのお金があれば
終日 馬券を買って遊べるじゃないか。

まぁ 駐車場の問題については
福島競馬場に限った話じゃないのだが、
GⅠ開催のある競馬場と比べると
あまり公共交通機関の便が良くないからね。
(最寄駅から徒歩で行ける競馬場が多い)

そんなこんなで、事情を知っているから
ナマ(=現地)で観戦したいとは
流石に思わないんだ。

特に この暑さだと、
エアコンの効いた部屋で
ドリンク(私はアイスコーヒー)片手に
テレビ観戦が 個人的にはオススメの楽しみ方。

伝説の1993年

競馬をギャンブルではなく
「スポーツ観戦」として楽しむ ライトな私は、
全部のレースを追っているわけじゃない。
(競馬歴はそれなりに長いから ニワカ●●●ではない)

GⅠ・GⅡを中心に、
GⅢ は興味か機会があれば見る程度。

今年の七夕賞も結果だけチェックして、
レースは「別にいいか」というかんじ。

基本的に 七夕賞は 毎年そんな程度なのだが、
例外的に何度も繰り返し観るレースがある。
それが 1993年7月11日 に行われた
「第29回 七夕賞」である。

このレース、日本競馬史上に残る名逃げ馬にげうま
ツインターボ」のベストレースの
ひとつに挙げられる。

いつもレース序盤から大逃げをかまし、
第4コーナーから最後の直線にかけて
自身の名前から連想される
「逆噴射」と呼ばれる大失速で
後続に次々と追い抜かれていく
愛すべき レーススタイル。

そんな彼(※)の逆噴射装置が、生涯で3回ほど
重賞の晴れ舞台で故障してしまったことがある。
(※ 最近 流行のウマ娘では
  カワイイ女の子なのだろうが、
  彼は れっきとした牡馬オトコの子である)

そのうちの1回が この七夕賞。

相も変わらずスタートからとばして、
前半1000m を57秒4という
ハイペースで爆走!!
(一般に1000mで60秒が平均的な目安)

「どうせ直線の前で失速するんでしょ?」
「今日も 得意の『逆噴射』だろ?(笑)」
そんな他馬の騎手やファンの
心の声が聞こえてきそうな中、
この日は何かが違っていた…

「あれ!?そろそろ差が詰まってくるハズなのに…」
「逆噴射は まだ??」

30秒前に ニヤニヤしていた騎手やファンが
何やら慌てる声(※ 心の中)が聞こえる。

そんな他人の心中など お構いなしに、
ツインターボ と 中舘英二 騎手は
あれよあれよと後続に
4馬身もの差をつけて逃げ切ってしまったのだ。

実際のレース映像がこちらである ↓

いやはや アッパレ!
このレースぶりは 何回見ても面白い。

大抵の場合、競馬は
直線で後ろから来た馬が
差し切ってゴールイン!
…というのがパターンである。
(「後ろ」の度合いは 様々だが)

そんな中でも 稀代の大逃げを打って
しかも逃げ切った
この ツインターボ の 七夕賞

競馬史の中でも それなりに有名ではあるが、
こと「福島競馬場史上」に限れば
おそらく No.1 の知名度ではなかろうか。

毎年開催される七夕賞は
観戦したりしなかったりだが、
この時期に このレースと この勝ち馬ツインターボのことは
競馬ファンになってから
思い出さなかったことは 一度もない。

温暖化が進み、今年の夏は一段と暑い。
その中でも この7月が、
福島競馬場は一番アツい。

だが、1993年の福島の競馬熱は
きっと今年を はるかに
上回っていたに違いない。

やはり 競馬は素晴らしいスポーツである。

「ギャンブルなんて…」と
食わず嫌いしている人は、
賭け事抜きにして
ぜひ その魅力に触れてもらいたいものである。

…ちなみに余談だが、
ツインターボのレースといえば
GⅠ馬相手に圧巻の逃げ切りをした
オールカマーも オススメである。

お読みいただき、ありがとうございました。

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Naseka@令和の哲学者
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