18歳はオレンジ頭で。
私は18歳の大学生1年の春、オレンジに髪の毛を染めた。
俗にいう、大学デビュー的なやつだ。
当時の私は、大学入学と同時に仲良くなった友人に誘われて、
何故か軽音サークルに入部した。歌も歌えないし楽器も演奏できないんだからやめとけよ!と今は冷静にツッコめるのだが、当時の私は若かった。
完全に若気の至りである。
なんでカラーリングデビューがよりによってオレンジ?
というツッコむ声が聞こえてくるが何を隠そう、当時の私はCASCADEというバンドが大好きだった。
CASCADEは4人組バンドでファッションは原宿系で派手。全員金髪かそれ以外か。その中でも私の推しはボーカルで、髪の毛がオレンジ色だったのだ。
そう、だから私もオレンジに染めたのだ!!!はい、イタイ!
当時の私は少しでも武装しないと得体のしれない大学生活や軽音サークルに飲み込まれて溺れてしまうと必死に足掻いたのだろう。
それで少しでも勇気が湧いてくるなら、いいじゃないか。
なんてね。
年月が経っているので記憶が改ざんされている気がする。
恐らく完全にノリで染めた。
なんだかんだでオレンジ頭で過ごしているとメリットよりデメリットのほうが多くなったので結局半年くらいで普通の茶髪にした。
それと同時に軽音サークルも足が遠のいたが、その後は普通に大学生活を送り、普通に就職した。就職してからは人事部に配属になったのでもちろん黒に限りなく近い茶髪でまじめに過ごしてきて現在に至る。
現在アラフォーの私は真っ黒の髪ですっかり落ち着いた。
若いころに黒歴史を作ってきたおかげで現在の落ち着きがあるとしたら
黒歴史も悪くないかもな、と昔を懐かしむのであった。
次に髪を染めるのは、白髪染めかと思うと少し寂しい気もするが。