Tableau Tips特集(連続・不連続編)
この記事は、分析ツールであるTableauで分かりにくい部分をピックアップしてご紹介することを目的としております。今回のテーマは、連続・不連続についてです。
Tableauでのデータ視覚化において、連続と不連続を適切に使い分けることができるとデータの解釈と表現の正確さが向上します。連続データは、スムーズな変化や傾向を示すのに適しており、不連続データはカテゴリやグループ間の比較に有効です。これらを理解し、適切に適用することで、より深堀った分析が可能になりますので、連続・不連続に焦点をあててご説明します。
これからTableauを活用してデータ分析をしたい!という方は是非読んでみて下さい。
1.連続・不連続とは
Tableauの「連続」と「不連続」の概念を理解することは、データ視覚化の効果を最大限に引き出すために不可欠です。例えば、ある製品の時間による売上を分析する場合、「連続」を用いることで、時間の経過に伴う売上の変動を滑らかな曲線で表現し、トレンドを明確に捉えることができます。
一方、「不連続」を用いることで、特定の期間やカテゴリごとの売上を個別のバーとして表示し、期間やカテゴリ間の比較を容易にします。さらに、これらの概念を利用することで、データの粒度を調整し、ユーザーが求める情報のレベルに合わせた分析が可能になります。連続データでは、細かい時間単位での分析が行える一方、不連続データでは、より大まかな時間区切りでの比較が可能となります。
Tableauでは、通常ディメンションは不連続、メジャーは連続となります。
Tableauでオーダー日を列に入れるとまずは不連続で表示されます。
オーダー日のピル(青色)を右クリックor▼をクリックすると、日付表示メニューが表示されます。年、四半期、月、日の選択が2回繰り返されていますが、上が不連続で、下が連続です。この選択画面で調整することが可能です。
2.連続・不連続の違い
ここからは表形式で連続、不連続の違いについて説明していきます。
「連続」は緑色で、「不連続」は青色で表されています。
具体的な例として、日付フィールドを使って「連続」と「不連続」の違いを説明します。
以下の画像はTableauのサンプルスーパーストアのデータを利用し、月ごとの売上を表しています。
※連続日付データ(月)のイメージ例
※不連続日付データ(月)のイメージ例
このように、日付はそれぞれが独立した単語として捉え、「不連続」にすることも可能です。
さらに、リファレンスラインや並び替えを行う際にも「連続」か「不連続」なのかを意識すると良いでしょう。
3.連続・不連続の使い分け
ここからは表形式で連続、不連続の使い分け方について説明していきます。
■時間軸の可視化:
連続 : 日付や時間の連続的な変化を表現する際に適しています。例えば、売上の月ごとの推移や株価の日々の変動をグラフで表示する場合には「連続」を使用します。時間軸が過去から未来へと連続していることを考慮し、日付や時刻を正確に表示できます。
不連続 : イベントやタスクのスケジュール、特定の日付のみに関連するデータを表現する際に適しています。例えば、プロジェクトのマイルストーンや祝日のデータをグラフで表示する場合には「不連続」を使用します。時間軸が連続的でないことを考慮し、特定の日付やイベントを単独で表示できます。
■カテゴリ別の比較:
連続 : カテゴリごとの連続的な変化を比較する場合に適しています。例えば、地域ごとの売上推移や商品カテゴリごとの需要の変化を表現します。カテゴリ間の順序が重要である場合には「連続」を使用します。
不連続 : カテゴリ間の順序がなく、それぞれが独立している場合に適しています。例えば、異なる商品カテゴリの売上を単独で表示する場合には「不連続」を使用します。
■リファレンスラインの表示:
連続 : 特定の目標値や基準値を示すためには「連続」を使用します。例えば、売上目標値や平均値をリファレンスラインとして表示できます。
不連続 : リファレンスラインを使わない場合には「不連続」を選択します。特定の日付やカテゴリに対してリファレンスラインを表示する必要がない場合です。
■並び替え:
連続 : 数値の大小に基づいて並び替えたい場合には「連続」を使用します。例えば、売上が高い順に並べたり、アルファベット順に並べたりできます。
不連続 : 順序がなく、並び替えを行わない場合には「不連続」を選択します。カテゴリごとに独立したデータを表示する際に適しています。
これらのポイントを考慮して、データの性質や分析の目的に応じて適切に「連続」と「不連続」を使い分けることで、効果的なグラフを作成できることを覚えておくと良いかと思います。
今回はここまでですが、いかがでしょうか。Tableauで是非操作してみて下さい♪