Tableau Tips特集(DATEDIFF編)
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この記事は、分析ツールであるTableauで分かりにくい部分をピックアップしてご紹介することを目的としております。今回のテーマは、DATEDIFF関数についてです。
DATEDIFF関数を活用できると、日付計算を簡単にすることができます。
算出が瞬時にできることでデータ分析の精度が上がったり、プロジェクトの進捗管理、契約期間の把握など様々な場面で活用できます。活用する場面も多いかと思いますので、今回はDATEDIFF関数に焦点を当ててご説明いたします。これからTableauを活用してデータ分析をしたい!という方は是非読んでみて下さい。
DATEDIFF関数とは?
DATEDIFF関数は、2つの日付の間の差を計算するための関数です。主にSQLやExcelなどのデータベースやスプレッドシートで使用され、特定の時間単位(年、月、日など)で差を求めることができます。関数の基本的な構文は以下の通りです。
DATEDIFF (date part, date1, date2, [start of week])
・date part → 日付の基準単位('day'・'week'・'month'・'year' など)
差をどんな日付の基準で表示するのかを示します。
差を日や時間単位で表します
【指定可能な差の基準について】
・second:秒差
・minute:分差
・hour:時間差
・day:日数差
・week:週差
・month:月差
・year:年差
・date1 → 日付1 ※比較したい日付を記載します
・date2 → 日付2 ※比較したい日付を記載します
を入力します。
[start of week]については、慣れたタイミングで必要に応じて使う形でも問題ないかと思います。
この関数は、特に年齢計算や勤続年数の算出、プロジェクトの期間管理など、日付に関連するさまざまな場面で活用されます。DATEDIFF関数は、開始日と終了日を比較し、指定した単位での差を整数値として返します。
DATEDIFF関数の使用方法
Tableauで実際の計算フィールドで例を用いてご説明します。
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date part:day単位(日単位)
data1:オーダー日
data2:出荷日
この様に設定しています。
例えば、date1のオーダー日が2024年1月5日、date2のオーダー日が2024年1月15日だとします。その場合、DATEDIFF関数で算出される日数の差は、10日となります。
DATEDIFF関数の理解が難しいポイント
DATEDIFF関数の理解が難しい点は、特に日付の形式や引数の指定に関するものです。例えば、日付の形式が異なる場合、正しく計算されないことがあります。また、引数の順序(開始日と終了日)を間違えると、負の値が返されることもあります。さらに、特定の単位(例えば、月や年)を指定した場合、うるう年や月末の日数の扱いに注意が必要です。これらの点を理解しないと、期待した結果が得られないことがあります。
活用場面
DATEDIFF関数は、以下のような場面で特に有用です:
年齢計算: 生年月日から現在の年齢を計算する際に使用します。
勤続年数の算出: 入社日から現在までの勤続年数を求めるのに便利です。
プロジェクト管理: プロジェクトの開始日と終了日から作業期間を計算する際に役立ちます。
契約期間の管理: サポート契約の開始日と解約日から契約期間を求めることができます。
これにより、ビジネスや個人の管理において、時間の経過を正確に把握することが可能になります。
今回はここまでになります。いかがでしたでしょうか。