【今更解説】実は簡単?誰でも使えるうらこうさく
こんにちは、カツサンドです。
今回は裏工作に関する記事になります。
残り半年程度でレギュレーション落ち&これまでに何度も擦られている裏工作について何を今更という感じもしますが、
ポケモンカードを上達させるうえで裏工作を理解することは必須条件だと考えています。
また、裏工作について苦手意識や難しいという印象を持つプレイヤーも少なくなく、今から裏工作のデッキを握るのはちょっと…思っている方もいるかと思いますが、ちゃんと理解出来ていればそこまで難しいことは求められません。
ですので、裏工作上手く使えないなって方や苦手意識がある方この記事を参考にしていただれたらと考えています。
それでは本題に移りまして、本記事は
1. どうして裏工作に苦手意識・難しいという印象を持ちやすいのか?
という【考察パート】と
2. どうすれば裏工作を上手く使えるのか?
という【プレイ解説パート】の2部構成となっています。
1. どうして裏工作に苦手意識・難しいという印象を持ちやすいのか
頻出ワード「何を持って来たら良いか分からない」
突然ですが、次のような場面でどのように動きますか?
突然、盤面とデッキリストだけを見せられてすぐにプレイ方針が立てられた人は裏工作苦手じゃないです笑。この後は正解が出てくるところまで流し読みするかブラウザバックしていただいて問題なしです。
裏工作が苦手な方、裏工作のインテレオンで「何を持って来たら良いか」分かりましたか?
使い慣れしていないとなかなかイメージしづらい部分かと思います。
見出しタイトルにも使いましたが、
裏工作に苦手意識を持っている人から良く聞かれるワードが、
『何を持ってきたら良いか分からない』です。
後々詳しく触れますが『何を持って来たら良いか分からない』という状態(考え方)、この時点で裏工作そのものの認識が間違っています。
この間違った認識自体がネックとなっていることから、
・デッキを上手く回すことが出来ない(勝てない)
・プレイに時間がかかってしまい両負けのリスクがある
というマイナスイメージが膨らんでいき、裏工作を使わないデッキに逃げてしまうのかと思います。
「何を持って来たら良いか分からない」現象に陥る要因とは?
それでは何故「何を持って来たら良いか分からない」現象に陥ってしまうのでしょうか?
おそらく答えは単純で「プレイの選択肢が多いため」と考えます。
先程のこの盤面、手札に裏工作のインテレオンが無かったとするとどのようなアクションを取るでしょうか?
多くの人はクックシューターのインテレオンに進化、クイックボールを使って、最後に博士の研究を使用してリソースを確保すると思います。
アクションとしてはとても単純ですよね。さらに言うと手札で見えているカードだけをプレイするので方針が立てやすいです。
一方で裏工作のインテレオンをプレイ出来た場合はどうでしょう?
今回のデッキリストでは20種類のトレーナーズが採用されていることから、20種類の選択肢があることになります。
裏工作を使って来なかったプレイヤーは目で見えている手札の数種類のカードから最善の選択肢を選んでいたのに、裏工作を握らされた途端にデッキの中にあるその数倍の選択肢から最善のカードを選べとなるのはあまりに酷です。「何を持って来たら良いか分からない」と言いたくもなります。
2. どうすれば裏工作を上手く使えるのか?
「何を持って来たら良いか分からない」自体が間違った認識
前述しましたが、裏工作を使えるようになってくると「何を持って来たら良いか分からない」この認識自体が間違っていることに気が付く瞬間が来ます。
本来は自分でプレイするなかで気付いて欲しい部分にはなりますが、やはり苦手意識がある分野だと自分1人では思うように開拓が進まないので、これからの内容を参考にしていただければと思います。
ではそもそも『何を持ってきたら良いか分からない』というのはどういった認識のもと生まれるのでしょうか。
これはこの番中のゴールが分かっていないために発生する現象です。
番のゴールを決めるというは、裏工作を使ったデッキでもその他のシステムを採用したデッキでも共通した行為です。
例えば、"進化先のポケモンとエネルギーが欲しいから博士の研究やクロバットVを使おう"や"ボスの指令を使いたいからネオラントVを使おう"といったプレイはみなさん当たり前のように出来ると思います。
しかし裏工作を苦手としているプレイヤーは裏工作を握った瞬間に突然このゴールが消滅します。私が裏工作を使い慣れていない時代もそうでした。
流石にボスの指令1枚だけを持ってくるといったゴールが単純な場合は迷わずにプレイ出来ると思いますが、必要札が複数ある場合、すなわちゴールまでの道のりが長くなるとスタートないし道中で道に迷ってしまいます。
また、ゴールを決めずにとりあえずジメレオンに進化、山札を見て欲しいカードを探す。これでは時間もかかりますし、プレイの見通しが悪く、思った方角に進むことが難しくなります。
ゴールを決めてからスタートしよう
だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
先ほども述べたように、どのデッキを使うにおいても「番のゴールを決める」という行為ありきでプレイの方針が決まります。
裏工作のデッキももちろんそうです。
それではここまでに何回も登場している盤面をもう一度見てみましょう。
この番のゴールは、
サイド2枚をとってゲームに勝利する
=ベンチのディアルガVまたはディアルガV STARをきぜつさせるです。
ベンチの枚数的にディアルガV STARを倒すのは難しく、またディアンシーの特性によってディアルガVをバトル場に呼び出すのは不可能な状況です。
つまりこの番中にサイド2枚を取るためには、あなぬけのひもでディアンシーをベンチに下げたのちボスの指令でベンチのディアルガV呼び出して220以上のダメージを出す必要があります。
ここでベンチのディアルガVをきぜつさせるために必要な条件をまとめてみます。
次に上記の条件を達成するために必要なカードをピックアップします。
以上より、ベンチのディアルガV STARをきぜつさせるためには最低6枚のカードを手札に集めてこなくてはいけないということがわかります。
手札には既にクイックボールがあることから条件⑥は満たしており、
裏工作によって残りの5枚のカード(あなぬけのひも・回収ネット・ボスの指令・進化のおこう・たっぷりバケツ)をサーチする必要があります。
裏工作で持って来れるカードの枚数を数えよう
この番のゴールとそれに必要なカードがわかったところで、裏工作で持って来れるカードの枚数を数えます。
今、自分の盤面にはジメレオンが2体とメッソンが1体いることから、その進化先であるインテレオンの2枚×2とジメレオンの1枚で最大5枚のカードをサーチ出来ます。
先ほど決めたゴールには5枚のカードを必要としましたが、裏工作のサーチ5枚によってこの条件を満たすことができます。
つまり裏工作を使う上で
番のゴールに必要なカードの枚数 ≦ 裏工作でサーチできるカードの枚数
この考え方が非常に重要となります。
もし、
番のゴールに必要なカードの枚数>裏工作でサーチできるカードの枚数
となった場合、このプランは破綻していることとなるため別のプランを考える必要があります。
自分が望むプランと裏工作のサーチで持って来れるカードの枚数の最適化を繰り返していく、これが裏工作というデッキの回し方です。
ただし、この考え方が全てではありません。
例えばゲッコウガのかくしふだやメロン、博士の研究といったリソースカードが使った場合、裏工作でサーチできるカードの枚数を多く見積もることが出来ます。
そのため、
番のゴールに必要なカードの枚数>裏工作でサーチできるカードの枚数
であっても不確定要素で勝負をかけることで、期待値以上のリターンを受けられる可能性があること頭に入れておいた方が良いでしょう。
順番を間違えないよう気をつけよう
それでは、最後に先ほどの盤面に戻ります。
番のゴールに必要なカードと裏工作でサーチできるカードの枚数の最適化が出来たので、あとは手順を間違えなければゴールに辿り着けます。
まずスタートの行動としてはベンチのジメレオンを裏工作のインテレオンに進化して2枚のカードをサーチします。
手札には1枚しか裏工作のインテレオンいないため、回収ネットで使い回す必要があります。また、あなぬけのひもでバトル場に出たポケモンをどかしてパルキアVをバトル場に出す必要があるため、
サーチする最優先カードは①あなぬけのひも②回収ネットの2枚です。
もしここで他のカードをサーチした場合、最初に決めたプランが破綻します。(たっぷりバケツで基本水エネルギー持ってきた場合、かくしふだで可能性は0ではなくなりますがプレイとしては0点です。)
このように、最初にゴールを決めることで見通しよくプレイすることが出来ます。
裏工作というデッキは、ゴールまでの道のりが長いが道を知っていればそこまで難しくないデッキです。その道のりの長さや曲がり角の多さから難しいという印象を持たれやすいですが、行き先も決めず&地図を持たずに飛び出せばそうなるのは当然です。
とにかく動き出す前にゴールを決める。これが最も重要です。
今回は例題としてゴールまでが遠くなるもの設定にしましたが、実戦ではエネルギー手張りをしたい、ポケモンを進化したい、ベンチにポケモンを展開したいなど単純行動もゴールはゴールです。
まず簡単なところからスタートして、徐々にゴールの要求値を高くしていくと良いかもしれません。
まとめ
最後に今回のまとめと追加で気をつけるべきポイントを数点記載します。
この考え方でプレイすれば基本的には何の支障もなく裏工作を回せるようになると思います。
ただし毎回この考え方でプレイしているわけではなく、必要札が多いときにこの考え方で思考を整理すると時間の短縮できるというイメージです。
例えばメッソン1枚しかベンチにいない場合にこの考え方をしても、出来る動きが限られているため毎回同じようなプレイになると思います。
デッキの試行回数を増やしてパターンを覚えましょう。ゲーム序盤はだいたい同じような動き方になりますし、時間や思考に使うエネルギーの短縮にもなります。
よくあるミス
裏工作を使い慣れているプレイヤーでもミスをする工程としては、
・手順(だいたい回収ネットやクロススイッチャーが絡む)
・必要札をサーチしている間に記憶がすり替わって別のカードをサーチする
が大半だと思います。
手順に関してはだいたいが見切り発車起因なので、慌てずにプレイしましょう。記憶のすり替わりは…集中してプレイしましょう。。。
それでもやっぱり難しいポイント
ここまで考え方次第で裏工作は難しくないという体で話を進めてきましたが、それでも難しいポイントはあります。
具体的にはジメレオン・インテレオンをどのタイミングでどこまで進化させるか(厳密に言うと進化させないか)という部分です。
裏工作で持って来れる枚数は、ゲーム全体を通して上限がありますし、1ターンの中でも上限はあります。ゲーム序盤から無闇やたらに進化をして、重要な場面で全てのメッソンがインテレオンに進化してしまっていたら必要なカードをサーチ出来ずに負けてしまいます。
流石に裏工作をゲーム中に最大〇回使えるから、この番は何回まで使えるという考え方はしませんが、
ゲームの中盤から終盤にかけては、残り○回の攻撃で勝つor負けるが決まるという逆算のもとどこまで進化して良いかを考えられるとより良いプレイが出来ると思います。
ここまでだいぶ長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。裏工作というデッキは取っ付きにくいというイメージを持たれやすいですが、使えば使うほど味が出る良いデッキタイプです。
デッキタイプとしての余命は短いですが、これを機に使っていただけると幸いです。以上。