見出し画像

断る勇気

今、世の中は統一教会の話題で持ちきりですが、それで過去の私の苦い経験を思い出します。

結婚して2年くらい経った頃、夫の両親と同居する事になりました。
玄関も台所もお風呂も別で、私達は2階を改造してもらって二世帯生活が始まりました。

3ヶ月くらい経ち、その頃からお姑さんの新興宗教の勧誘が始まりました。
お姑さんは、昔教師をやっていて、真っすぐで純粋な人だと思います。
それだけに信じた対象はとても熱心に取り組んでいたみたいです。
今なら、勧められてもハッキリとても断る事ができます。
ところが、その頃は、ハッキリとノーと言えずに、答えを濁していました。

毎日毎日、顔を合わす度に、話題は宗教の事ばかり。
流石に、しばらく経って、お姑さんが喜ぶならと、入信にOKしてしまったのです。

今振り返ると、間違った選択でした。
毎月、2万程度のお布施と長男をみてもらって集会に通った記憶があります。
当たり前の話ですが、心から教えを信じて入ったわけではないので、ずっと苦痛でした。
それでも、何となくそのまま続けて結局、お姑さんが亡くなる4年間くらいは自分の意思に関係なく続けてました。

その頃の推しに弱い断れない性格をちゃんと反省出来たのは、50代になって読んだ
アドラー心理学『嫌われる勇気』です。
読んだ時は、目から鱗でした。
スッキリしましたし、自分がどうしたいを大切にして良いんだと確信しました。

相手の事を考えるのは大事ですが、内容によります。
相手優先で答えを出してしまうと、相手軸で生きてる事になって自分軸はどこかへ行ってしまってます。
人にどう思われようと、嫌われようと、自分の生き方、信条に従って正直に生きるのがベストだとわかりました。

それからは、かなり強くなれたと思います。
自分に嘘をつくのは居心地が悪く、心の安定は望めません。
その点では、長女長男は嫌な事は嫌と言える性格なので大丈夫そうです。
次男は若干危なかっしいですが、気付く機会が与えられるでしょう。

亡くなったお姑さんが悪いわけではなくて、断らなかった私が悪かったわけで、貴重な経験をさせてもらったと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?