
2回目の緊急手術
オットセイなら好きな魚を上向いて喉の奥に喜んで入れるんでしょうが、私は飲みたくもないグリーンの節のついた管を先生と看護師さんに見守られながら、
「飲んで飲んで!」と
励まされながらようやく入れる事が出来ました。
もちろん食べれないし点滴生活です。
そういえば、手術後お腹がパンパンに張って、こんなものだろうかと疑問には思ってました。
腸閉塞になってしまってたようです。
手術で腸がビックリして合併症を引き起こしたらしいです。
毎日レントゲンを撮って様子を見て、ある時MRIをしてお通じがないので、お尻を調べるというので部屋に入って横向きに寝ました。
「今日は◯◯日であなたは二日間目を覚ましませんでした!大丈夫?」
看護師さんの部屋におおきく響き渡る元気で大きな声。
そうなんだあ。私はまた手術をしたようだと。
だんだん意識がしっかりしてくると同時に理解しました。
再び身体は管だらけ。
それと同時にお腹に何かいつもと違う物が付いている感じ。
後日、先生からの説明で、大腸癌が見つかって緊急に手術をしたというのです。
初めの手術から9日後です。
お腹に付いていた異物はストマという物で人工肛門でした。
昔、石原軍団の渡哲也がそうだったと記憶してるくらいで詳しくはわかりません。
先生
「ストマの交換がちゃんとできる事が退院の目標です。」
そうなんだあ。
そうなってしまった事はそんなにショックではありませんでした。
もう何が起きても受け入れるしかないと思ってましたし、選択肢がないですからね。
産婦人科の部屋から、消化器外科の部屋に移動になり、優しいよく気がつく看護師さんと、ストマの担当の腰の低い丁寧な教え方の看護師長さんに恵まれ、徐々に元気になりました。
左側のお臍の横に、ちょうど見た目は梅干しのような大腸がいつも顔を表しています。ストマで覆われてるので守られてるわけですが、なかなか愛おしい物です。
ストマもようやく一人で交換できるようになり、約1ヶ月の波乱の入院生活は終わりを向かえました。
つづく