「土日祝休みたいから転職したい」に妙に納得した話です
昨日面談した20代の男性社員の話なんですが。
私は、Webライターをしながら派遣会社にも勤めていて、客先常駐型で働く自社社員さんを月1回Web面談でいろいろ話を聴くサポーターの仕事もしています。
自社社員さんは、ITエンジニアになりたいという未経験の人々で、ほぼ20代です。
昨日は2か月前に入社した26歳の男性の初回面談でした。
面談冒頭いきなり、
「もう転職したいんです。なんでかというと、僕は土日祝休みたくてこの会社の入社を決めたのに、配属されたのは24365のサーバ保守監視の現場で、土日祝休めないし、夜勤もあるしもうやめたいです。」
「え。」
土日祝休みたいから辞めたいんですか?と尋ねると
そうです。(キッパリ)
「え。」
じゃあなんでIT業界に転職をしたのと尋ねると
「まあ、ちょっと興味あったからです。転職する時の最優先事項は【土日祝休める会社】だったんです。募集要項にも、内定通知書にも「土日祝休み」って書いてあったし。でも、配属された現場は土日祝休めないじゅないですか。なんか騙されたってゆうか、そんな気分です。」
「え。」
土日祝休める会社だったらどんな仕事でもいいのかと尋ねると
「そこまでではないですけど、やっぱり土日祝休みたいです」
キミは、何回、「土日祝ってゆうたら気が済むねん?」って思いました。
転職コンサルの面談だったら
やれ、
休みとキャリアとどっちが大切なんですか?
やれ、
キャリアを身に付けるということは休みなんかにこだわってたらあきませんよ。
キャリアアップってそんな甘いもんちゃいまっせ(心の声)
という正論というかテンプレみたいなことを言ってたかと思う。
で、
なんでそこまで「土日祝休み」にこだわるのかと尋ねてみたところ
「あこがれてるんですよ。みんなが休んでいるときに自分も休みたいって。僕、前の職場はアミューズメントパークで仕事してたんです。みんなめちゃ楽しそうに遊んでるんですよ。バイトの子も連休とか休みたいっていうから僕は正社員だったから率先して出勤したげなあかんかったから。いっつも、ええなー楽しそうやなー僕も一回ゴールデンウィークとか年末年始とか楽しんでみたいんですよ」
と、すんごい勢いで力説してはりました。
どうやら彼の中での「土日祝休み」はただ単なる「土日祝休み」ではなくってそこには、なんていうか彼の夢といいますか彼しかわからない「土日祝が醸し出す世界観」があるんです。
「土日祝休み」には彼の夢がいっぱいちりばめられているんです。
平日休めるほうがええで。
平日割引あるし、なんなら、近所のありとあらゆるBarやカフェで「ハッピーアワー」が設けられていてビールやらワインも安く飲めるし、魅力いっぱいの平日休みっていうのも世の中には存在するんやけどな。
ってゆう話をしても「夢の土日祝ワールド」に想いを馳せている彼には、1ミクロンも響かない。
転職とは、
「叶えたい自分を叶える」
ってゆうキャッチフレーズもあったよな。
そうとなると
彼の
「土日祝休みマイワールド」を叶えるための転職ってゆうのもありなんかな?と、妙に納得してしまった面談でした。
その後。
彼の「土日祝休みたいワールド」を叶えるために転職したいと言っていることを報告書に記載して営業さんにや支店長宛てにメールして、
そして、営業部隊御自ら作成したチャットトークルーム「転職懸念のある人が発生したら報告する専用チャット」で報告したんですけど。
30分たっても「既読」にならへん。
画面じーっと見てたけど「既読」にならへん。
「はよ、読めや。まじで。」