依存症に陥る脳のパターンと、底付き。そして這い上がろとする人間の物語の始まりだ。
一度ギャンブルや依存症に陥ると脳の構造が破綻する。
脳の構造は、同じ刺激を求めるパターンにほぼ必ず陥るからだ。
依存症になっている人を意思が弱いときめつける周りもいるが、それは大きな誤りで、意思の問題ではなく、完全に脳のドーパミンを発生させるところから、正常値から離れているから、これは脳を正常に持っていくか、性格そのものを変えない限り、いわゆる「底付き」まで、掘り下げていくだろう。
多くの人がニュースをみても、1度限りではなく、底付きまで落ちていき、最後は自分では這い上がれない状態で、捕まる、保護される、グループ生活を与儀されるのはそれが理由だ。
そして厄介なのは、底付きも、いくつかの「騙し」が存在することだ。それは最初に底をついたと思って暫く数か月頑張れても、また戻ってくるループが発生する。底付きの底付き、これを3回ぐらい繰り返すと本当に何も出てこない底付きにたどり着く。恐らくこの極地を経験すると、強いハートを持っている人は、本当に強い精神とメンタリティ、そして依存しやすかった性格と正直に向き合い、日々を相当な覚悟で過ごすことが出来るようになるだろう。
その先の未来は、個人の能力に委ねられる。
ここまで落ちた人間は、とにかく強い。既に本当の意味での底をみているので、これ以上の底を掘り下げることは、あとは死あるのみ。それを自覚しているから、とてつもないエネルギーで這い上がろうとするか、そのまま死に進むかのどちらかだろう。ここでの死は、メンタルの死を意味する。何もやらないという絶望の淵に落ちるかだ。
エネルギーの強い人間は、ここで、今まで体験したことのないハングリー精神と出会えているはずだ。そして、これまで以上に無い集中力と、出会いにも恵まれる可能性が到来する。そして、運が自然と味方をしてくれるようになる。これは本当だ。運というのは金銭的なことに限ることではなく、たとえば、何かに当たったとか、モノを誰から贈られてきたり、小さなことの連続なのだが、今まで気が付かなかったその小さな贈り物に敏感に気づくようになれる。これが一つみられる大きな変化。そう、小さな贈り物に気が付けるメンタリティと気づきを得ることができるようになる。
ここまで体験できた人間は、次のステージが用意されている。興味を持ってくれる人がいるかはわからないが、これは依存症から這い上がる人間の、戦ってきた人間の経験、知恵を詰め込んだ記事、物語の始まりだ。
何度も何度も挫けて、駄目だしして、悔しかった思いを、ただ自分の経験として残すのではなく、それでも強いハートで這い上がろうとする人間の物語でもある。