青かった。
渋谷で『海が聞こえる』のリバイバル上映がやっていると知り、先日見に行ってきました。
渋谷の映画館に行くのなんてもちろん初めてで、まして一人でなんて。
それでも、ずっと気になっていた作品が映画館で観れることなんてこんなチャンス滅多にないとわくわくしながらチケットを予約。
雨が降ってたけれどそれすらもなんか良くて、
自分とのデートだ!と意気込んでオシャレして電車に乗り込む。
渋谷の映画館ってわかりにくいのね。
電気屋だと思っていた建物のエレベーターに乗り込んで7階へ
びっくりお洒落すぎ。
ポップコーンの代わりにタルトタタンが売ってました。
ジンジャーエールを買って入場。
周りはまぁカップル多め
ちょっと寂しい気持ちになりながら待ちます。
ここからはネタバレ注意かも
まず最初に思ったこと。
青い。
とにかく青かった。
舞台は90年代、高知。
主人公の回想という形で物語が進んでいくのだが、高校生活をコロナに制限された世代の私にとって、彼らの青春はとても眩しかった。眩しすぎた。
友達からの電話一本でバイトを抜け出す若さ。
大人たちの決定に自分の意見をぶつけられる勇気。
里伽子のわがままに応え、そのまま東京に飛べる行動力。
苦しいほどに活気的な文化祭。
大人たちの決定にはいはいと従ってきた、
いい子ちゃんのふりをしていた私にとっては彼らの青春は青すぎた。
別に自分の高校生活に不満があったわけでもないし、むしろ今までの人生の中で1番充実していたとも言えるほど楽しかった。
でも、近すぎて、遠すぎて、作品を作品として消化しきれなかったのが正直かな。
大人になってみたらきっと感じかたが変わっているはず
その時までもうすこし、わたしの青春を捜してみようかな。