40男パンピー人生記 5
家は毎年大晦日から一週間くらい新潟の石打丸山スキー
場へスキー旅行へ行っていた記憶がたしかなら私が小学
2年生くらいから中1くらいまで毎年だ 今考えればめ
ちゃくちゃ贅沢なはなしだ宿泊する所は父親が学生時代
にアルバイトしていたロッチだ 父親はそれこそ団塊の
世代で若い頃はスキーやらサーフィンやらと日本人の若
者が始めるパイオニアみたいな世代らしい 前に父親
が俺達が日本で初めてサーフィンをやったと言ってたの
を覚えてる たぶん同じ事を言ってる人がくさるほどい
たんだと思う 宿泊する所はスキー場のど真ん中にある
ロッチなので玄関出れば目の前にリフトがあり滑り放題
なのだ そんなもんだから子供のスポンジ並みの吸収力
とスキー漬けの一週間ですぐ滑れるようにしてなった
弟たちも同じくあっという間だ 一番下の弟なんて幼稚
園児で滑れるようになってた また楽しみはスキーだけ
じゃなく そこのロッチで働く学生のお兄ちゃんやお姉
さん達も 小さかった僕たちを凄く可愛がってくれたの
を覚えてる 楽しくていい思い出だ なんせ家は一週間
も宿泊するもんだから 今考えれば上客だ ただでゲー
ムコーナーのゲームやらせてくれたり ただでココア飲
ませてくれたり 色々優遇してくれてたのだろう そん
な毎年行っていたロッチも10年くらいになくなってし
まった 知った時は凄く寂しかった ただ思い出は心に
残っている そうだ話しを戻そう 1992年地獄のクリ
スマスの年の大晦日もスキー旅行へ行った そして翌日
の元旦に父親に天罰が下った なんてことない斜面をス
キーで普通に滑っていたら 小さな木の枝に引っ掛かっ
て転んだ 転倒して動けなくなってしまい、レスキュー
隊の人が来て父親はソリに乗せられぐるぐる巻き固定さ
れて病院に連れていかれた 帰ってきたら片足は包帯ぐ
るぐる巻きでどうやら足首の靭帯を切ったらしい 天罰
が下ったと思った それからの5日間父親は部屋で寝た
きりだ
天罰が下ったと母親は言ってた
たぶんあれが人生で初めてバチがあたるって事を知った気がする