我が魂の試し方 その3
俺の親父はサラリーマン。30近くまで実家で暮らし、お袋と結婚。一人暮らしなんかした事の無い男だ。
俺は19で実家を追い出された。ずっと一馬力で生活している。そんな中で自営業を始める。
俺の挑戦ってのは親父からしたらあまりにも不安定でバカげている様に映っているらしく、とにかく批判されていた。
いいじゃねーか。とりあえず楽しそうだしやってみよう。
そんな感覚は理解できないらしかった。
金がかかる。
諦めちゃえば失敗。
諦めなければ成功できるかもしれない。
俺は後者を選んだ。
成功できるまでやり続けた。
結果は失敗していない。
守る事はある種の逃げに転じてしまう事もある。
それは今までの経験で理解していた。
あともう一つ。
俺は自分自身を信じてみたかった。
それを親父に否定されてみなよ。
こういう性格だ。
それすらもひっくり返してやりたくなるってもんだ。
それこそがこの自分の持ち物である自分の魂。
ずっと父親に批判されるくらいなら、ずっと己が肯定できるように生きていきたいんだよ。
そんな訳で親父と絶縁する事にした。