臭いI倉
前の会社での話である。
中途採用で、30代の男が転職して来た。
俺は経理だったが、そこの電算の方に採用してのだ。前職はシステム関係だったようだ。
俺は個人的に話さなかったから、それは良く知らない。
彼は俺のひとつ隣の席だった。
隣は女の子。その子は猟師町の子で、気性は荒かったw顔はすげ〜可愛くて、俺も新卒でその子が入って来た時、デートに誘ったから。
I倉は、とにかく不潔だった。
髪はフケだらけ。そして何日も洗ってないように油ぎっていた。
背広の肩にはフケ。
そして何日も風呂に入っていないのだろう、臭かった。
隣の猟師町の女の子は、机を離して俺の方に近づいて来た。そして体の向きも俺に向けていた。
俺に惚れたか、ってくらいの接近の仕方w
そしてI倉との席の間に消臭元を置くのだった。これは露骨すぎるだろうw
I倉が使った後のPCのキーボードは、ねちゃねちゃしていた。
だから彼の使った後には、みんなその端末は使いたがらなかった。
空きが無くて、その端末を使う時は、キーボードをウェットティッシュで拭いてから使うのだった。
この行為は、隠れてやるのでは無く、堂々とみんなやっていた。女の子は声に不満を出しながら。俺は流石に腹に溜め込んで、無言で拭いた。
そして、流石にみんな耐えきれなくなって、上司に注意するように頼み込んだ。上司もI倉の臭さは、認識していたのである。
ただ、その上司はひとが良いので、中々注意出来なかった。
ある日別室に呼び出して、注意してくれた。
そしたら、翌日、I倉は床屋で髪を切って来た。
どうやら髪を切れと言われたと解釈したみたいだった。どんな注意したのか?はっきり言ってないのかもな。
猟師町の女の子に言わせたら、再起不能なまでに直接的にナイフで抉るように言葉を投げつけただろうにw
その子はレオパレスに住んでいたが、上の住人の足音がうるさいと、天井をバットで殴って煩いと文句言っていたから。これは本人から聞いたwよく殴り込んで来られなかったなぁ。
I倉は何日かは髪を切った時に髪を洗ったから、多少マシになった。
だが、そのうちにまたフケまみれになり、肩はフケが火山灰の様に積もり、臭いも増強されたのだった。
猟師町の女の子との席の間の消臭剤は、2個になったw
半年しないで、I倉は退職したのであった。
それまで俺に接近してた女の子は、元の位置に戻ったので、俺的には悲しかった。