ギャンブル尽くしの土曜日
これは昭和末期、俺がメーカーの営業マンしてた時の話である。
昭和末期だから、まだ世間は完全週休二日制では無かった。
そうしてる会社はあったが、まだ限られていたのだ。
うちの会社は、隔週週休2日制だったから。月に2回交代で土曜日も休みになっていた。だから会社的には土曜日も通常営業だったのだ。
学校も土曜日は半ドンで、普通に投稿日であった。
その土曜日、俺は午前中、訪問件数稼ぐ為に飛び込み営業していた。土曜日だから、11:00過ぎまで飛び込みして、あとはサボるつもりでいたw
だが、最初に飛び込んだ先で、一気に商談が進み契約になったのである。支払いも納品時に現金払い。機械が故障がちで、買い替えるつもりでいたそうなのだ。飛び込み営業には、ごく稀にこんなラッキーずっきーな事もある。
訪問件数稼ぎのつもりだったのに契約になり、その月のノルマは達成してしまっていた。
俺はもうその日は仕事する意欲が無くなっていたw←いやいや、イケると思って、働くだろw
そこで俺は普段やったこともないパチンコをやってみたのだ。
1000円札で玉を借りた。パチンコのカードはまだ存在していなかった。玉を借りるのは、現金でのみだった。
そしたらその1000円で、8000円以上勝てたのだ。パチカスならそのまま夕方まで打っているだろうが、俺はパチンコはしない人だ。即換金。換金場所は、カウンターの店員が教えてくれた。
その金を持って俺は立川場外馬券場で馬券を買った。駅で買った競馬エイト見て、速攻で予想して午後からのレースを買ったのである。
そして、場外馬券場を後にして、立川駅に向かった。その日は立川競輪が開催されていて、駅から無料送迎バスが出ていた。
俺は競輪はしたことがない。それ以前に競輪場にも行った事は無かった。
パチンコで掴んた泡銭はまだ3000円残っている。
俺は競輪場に行くバスに乗った。
競輪場に着くと予想しが予想を売っていた。俺は何とかラインとか何も知らないし、競馬と違いパドックでの判断も出来ないから、テキトーな予想屋から予想を買った。確か1枚100円だった。3人から1枚ずつ買い、それぞれの車券を200円ずつ買った。ここまで900円使っている。
一応レース見ようとして、スタンドに。競馬場とはまるで雰囲気が違い、殺気だった鉄火場の雰囲気だった。
俺の予想というか買った予想は、全部外れたw
これが当たるほど上手い話はないなぁ。
そう思って、俺は競輪場の煮込み屋に入った。煮込みライスを昼ごはんにした。これは美味しかった。また食べに来ても良いと思った。無料送迎バスあるし。競馬場は入場料必要だが、競輪場は無料だった。
ま、結局はこの後今まで1度も競輪場に行ってないし、競輪したこともない。
俺はギャンブルは、パチンコ、中山競馬場、東京競馬場、その筋のやってた麻雀ゲーム屋くらいしか行った事はない。
その後は喫茶店とゲームセンターで時間を夕方まで潰して、夕方営業所に戻り、取った契約の機会の設置手配をした。
ちゃんと仕事はしたのだw
家に帰ってから、夜の競馬番組でレースの結果見たら1レース当たっていたが、最終的にはマイナスだった。
ま、この日はパチンコでの1000円以外は出費が無かったのだから、パチンコ競輪、競馬とギャンブル三昧をそれで出来たのだから、良い暇つぶしになった。
元より儲けるつもりなら、パチンコで勝った後は仕事してれば良かったから、勝った金のうちで遊べれば良いと思っていたのだ。
契約取れたし、1000円で食事して暇つぶし出来たから、充実した日だった、よね?