お兄さんダイヤルと弟ダイヤル
これをリアルに知ってる人は、もう年配の人だけだろうな。
俺が体験したのは、昭和60年代である。
まだダイヤルQ2も始まる前。
NTTが伝言ダイヤルサービスを開始した。
俺の学生時代には無かった筈だから、多分昭和60年すぎてから始まったものと思われる。
当初は友人同士、駅の伝言板を電話に変えて、互いに決めた登録番号に暗証番号でアクセスするものだった。
これはそれぞれの番号を知らないと、他人はアクセス出来ないのである。
だが、そこで誰もがアクセス出来るオープンダイヤルと言うのを誰かが思いついた。これは多分同時に複数人が、だと思う。
俺はこの内容の記事をアサ芸かなんかで読んで、それで飲んだ時に友達と家電でやってみたのである。
そうして伝言ダイヤルをやってるうちに、色々なコミュニティダイヤルがある事を知った。
その中で男性の同性愛の人たちのダイヤルがあった。
お兄さんダイヤルと弟ダイヤルである。
お兄さんダイヤルとは、自分がお兄さん的な歳上の男性を求めるダイヤルであり、弟ダイヤルは逆に歳下の自分の弟的な男性を求めるダイヤルだった。
お兄さんダイヤルは、ダイヤル番号が02130213。つまりおにいさん、おにいさん、である。
そして暗証番号は0213。ここもおにいさん、だ。
同じ番号を繰り返すのは、だれでもアクセス出来る様に、である。
伝言は20個まで入る。いっぱいになると021302132と末尾に2が付いて、暗証番号は変わらずに続いて行く。
そこにお兄さんダイヤルなら「20歳の大学生です。筋骨隆々なお兄さんを探してます。
直電は○○○-○○○○と入れておくと、その条件に合うと思う人が直電してくる訳だ。
弟ダイヤルは逆に「俺は学生時代アメフトやってたナイスガイです。
歳下の弟を探してます。直電は…」と入れておくのだ。
ただ、イタズラで悪用する人は多かった。
気に入らない知人の電話番号をぶち込んでおくと、その人のところに電話がかかりまくるのだ。
俺は入れられたことがあるから、本当に一晩何十回と電話があった。途中で、コードを抜いて寝たからw
留守電にしてたら、留守電にメッセージが入ったから、逃げたw
当然下手人は想像出来たから、そいつの直電を放り込んで仕返しはした。俺ではなく、友人にやってもらった。下手人もそうしたのかもしれない。
つまり犯人探しに被害者もアクセス出来るから、被害者の電話番号を声が聞いても分からない人に入れさせる手段が使われていた。
こんなことしてたら、月の固定電話の電話代が、5万円とかは楽に行ってたw
普通の電話料金と違い、もっと高かったから。30秒10円とか。勿論03の番号なので、市外料金もかかる。
10万円超える10万点プレイヤーも出ていたなぁw
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