看護学校との合コン
俺の友達は、その時国立大学の医学部の学生だった。
彼は医者になったら、結婚相手は看護師と中学生の時から話していた。
医学部と看護学校の間には、長年の合コンルートがあった。
看護学校は公立の学校や私立の学校を併せて、たくさんある。
そのほとんどに女子寮があった。自宅から通学してる生徒も居るが、遠方だったり勉強の為に寮に入る女の子もいた。
その寮の電話番号は、医学部の学生達には伝わっていたのである。
合コンの申し込みは、簡単である。
医学部学生の代表者が、寮に夜電話をかける。
「〇〇大学の医学部の学生ですが、合コンを申し込みたいので、代表者の方お願いします。」
すると電話出た女の子が、いつも合コンを仕切ってる女の子に電話を繋ぐ。
そして、何人でいつ頃が良いのか、とかを質問する。
例えば「5人で日時や時間は合わせます」と話す。
すると代表者の女の子は、「それで募集してみますから、3日後にまた電話ください。私〇〇宛に電話してくれれば、まとめておきますから」
そして3日後に電話すると、「こちらも5人集めました。来週の金曜日の20:00からとかはどうですか?」
となる。
日時を後は調整するだけ。
女の子は、当然全員看護学生が参加する。だが、男は必ずしもそうではない。普通は全員医学生だが、人が集まらない時とか、医学生の友人が俺と他の中学の同級生と合コン計画した場合、医学生は2人で一般人が3人とか言うことにもなるのだ。
俺は医学生に混じって、3回看護学校との合コンに参加した事がある。
女の子にも医学生をゲットしたい気合いの入った子もいれば、人数合わせで駆り立てられた気乗りしない女の子もいるのだ。代表者の女の子は、とにかく人数揃えないと顔が立たないから、人が足りないと新入生とかが、とにかく参加してとなるのだった。
だから、医学生ではない社会人の俺が参加してても、話は上手く行くのだ。
友人は浪人して医学部入ってたし、医学部は4年制ではないから、同級生の俺が社会人でも当たり前だったからね。
看護学校の寮の電話番号やまとめ役の女の子の名前とかは、医学部で代々受け継がれていくのである。