年増好きのT口ちゃん

高3の同級生である。
身長180ちょいで、がっしりした体型。
うちのクラスは私立文系7割に3割が国立文系で、理数系の科目は、別授業だった。
つまり国立文系の生徒が、隣のクラスの理数系の授業に混ぜてもらってたのだ。そっちのクラスの私立文系の生徒が、うちのクラスに来ていた。
なら、最初から国立文系のクラスと私立文系のクラスにすりゃ良いのに。他のクラスは、そう組まれていた。
そんなクラスで、同じ国立文系だったから、俺たちは仲良くなった。
大学は違ったが、夏休みとかの帰省した時には、会って飲んでいた。
国立文系の中でも5人良く遊ぶ仲間がいた。
居酒屋で盛り上がって、次はスナックって感じだった。
するとT口っちゃんが、「良い店があるんだ。行こう」と俺たちをあるスナックに連れて行った。
可愛い子でも居るのかな?そう思ってついて行く。
するとそこは小さな店で、50代60代と思しき女性ばかりがいた。
おいおい、T口っちゃん、話が違うぞw
ま、良い店があるとは言われたが、若い可愛い子が居るとは言われてないから、T口っちゃんは嘘はついてない、よね?
カラオケで俺が歌ってると、T口っちゃんが店の女の人と踊り始めた。多分俺たちの母親と同年代か年上w
だが、T口っちゃんはチークしてる。そして、「やん❤️」とかお尻を撫でて、言われていた。
T口っちゃんは、最高に楽しそう。
俺たち他のメンバーは、他の店に移りたい、そのオーラ出しながら飲んでいた。
だが、その店を選んだT口っちゃんは、気づきもせずに盛り上がっている。
結局、T口っちゃんのハイテンションに付き合って、俺たちは話したくもない女の人たちと話しながら、酒を煽るのだった。
この日からT口っちゃんは、年増好きと呼ばれるようになったのは、言うまでない。

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